ピンチこそチャンス

また感染者数が増えてきて、ステイホームな日が増えている。週に一度の在宅勤務は相変わらず続いているせいで、会社に行くのが余計に億劫になった。また、同じ関西圏でも帰省しづらくなり、万が一自分が無症状でかかっていたとき、どうしようもないのでお盆時期に帰るのをやめた。じゃあどう過ごすかといっても、私はお盆休みがないので、ほぼいつも通りの毎日になるだろう。

 

今は休日に堂々と家にこもることができるので、夫は「今こそ、やっていない人とやっている人の差がつくよ」ということをよく言う。私は完全に社会人としての伸びしろを伸ばしていくことをやめてしまったので、なかなかグサッとくる。特に在宅勤務の日が被ると、夫の方がよっぽど忙しいので、なおさらもっと利益につながるようなことをしなくては、と申し訳なくなる。要は今こそ!ピンチこそチャンス、なのだ。なんて、ああ、思いたくない!!!!部屋でゆっくりしたいし、のびのびゴロゴロしたい。頑張らない自分をもっと肯定したいんだけどなあ。別に夫どうこうでは全くなく、一人でいても全く同じことで焦燥感を感じてしまう人間なので、これはもう「よっしゃゴロゴロするぜー!」と言えない私の問題なのである。

 

と思ってたら、山田ルイ53世のこの記事が流れてきた。こんな風に生きたっていいじゃないか。今の私はこれくらいがいいなあ。もう頑張ったり、何者かになるの疲れたよ。

www.e-aidem.com

 

せめて結婚式関係の口コミで少しでもお小遣いを稼ごうかな、と思ってアカウントの登録をしたら、一瞬で気持ち悪くなってしまった。最近の感染者数の増加で、延期になった結婚式のことを考えることが増えて、今の時分の一番の悩みの種となっている。誘われている方も今は心配だろうなと、相手の気持ちになると申し訳なくて、体が小さくなって、どうすればいいかわからない。

 

「どうして、他の子は結婚式できたのに」とか「さっさと結婚式をやっておけばよかった」とか、僻む気持ちを抑えられない時もある。いくつかフォローしていた結婚式関係のインスタグラムも、なんだか嫌になって少しずつフォローを外している。こんな風に、感染していないけれど、心因性のコロナみたいな感じなんだろうなあ、と思うようなストレスの種がまた増えてきて、頭を抱えている。うーん。

MRIに入った

6月に入ってから目の疲れを感じるようになり、6月末頃からは急に顔の左側の筋肉がひっぱられるような感覚が生じ、たまにぴりっとしびれるようになった。今回に関しては、虹プロジェクトにハマりまくったり、あつ森をやりまくっていて、目の疲れがたまっている自覚があった。これは眼精疲労だなと思い、眼科に行くも「スマホ老眼じゃない?でも確証はない」みたいなことを言われ、とりあえず目を使うことを減らすしかないと、毎日21時には寝ていた。 それでもぴりぴりする場所が増えてきて、テレビやスマホの画面を見ると変な吐き気もするし、一向に良くならない。医者の友人が心配して連絡をくれて(何科を受けるべきかわからなかったので、本当にありがたかった…)耳鼻科や歯医者に行くも、原因不明。今コロナの感染者数が増えていることもあり、下手にでかい病気だったとき、大きな病院で適切な施しを受けられないのではと思い、結局神経内科MRIに入ることになった。

 

しかしながら、私は閉所が得意ではないため、MRIに入ることに対して抵抗があり、夫に相談して一緒に来てもらうことに。心細かったので、本当にありがたかった。

 

医者にもその旨を伝えると、「大丈夫ですよ、金属さえ外してもらえれば旦那さんと一緒の部屋に入ってもらえます」とのこと。早速、「MRIの中は音が大きいので、ヘッドフォンか耳栓してもらいます」と言われ、「ぎゃーこわい!!」とビビってる中、有無を言わさず医者にヘッドフォンを耳にあてがわれ機械の中にウイーンと体が入っていった。

 

すると、ヘッドフォンからは天国に行くときに鳴るであろうハイパーリラクゼーション系クラシックが流れていたので、「いや、死ぬやん!!!」と黙って一人で爆笑し、「終わったら即旦那に伝えよ~」と思った。MRIからちょろっと出てる私の手を夫がつないでいてくれたので、とても安心した。本番までにギャーギャー騒ぐくせに、いざ本番になると割と涼しい顔をしているのはいつものことである。

 

会社の同僚から「あれめちゃくちゃうるさいよ!!」と聞いていたが、ここまでうるさいとは。MRIの中では、頭上に建設現場があるような感じ。ずっとギー!ガシャン!ビー!という大音量が約20分。夫はその間暇すぎて私の手のひらに「アヒル」とか私の好きな動物を文字で書いたり、足の裏をくすぐったりしていた。にも関わらず、ずーっと横になっていると次第に眠くなり、MRIの中で大爆睡をかました同僚の気持ちもわからんでもなかった。

 

肝心の診断結果は、大きな病気ではなく、コロナで生活習慣が大きく変わったことに起因するものであった。よかった。細かい原因まで教えてくださり、今日まで何かあったらと思っていたので、心底ほっとした。

 

しかしながら、それよりも重大なことがあり、私の脳の片側には普通ある太い血管がなく、通常より血流が悪いらしい。がーん。「まあ細い血管とかあるから支障は出てないけど、こっちの方が気になるから、来年もMRIの検査に来てね」とのことで、来年分の予約をして帰った。来年は一人で入れるといいけど。

 

帰りに、近くにあったタルトのお店でイチゴタルトを買って帰った。急にピンピンし始めたので、「病は気からもいいとこや!」と夫には指摘される。

 

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大きな病気ではなくてよかったけれど、この日本当に嬉しかったことは、忙しい夫が心配して、休みを取る手筈まで整えて病院までついてきてくれたこと。心細かっただけに、「一人じゃないなあ」と、夫の菩薩のような優しさが身に染みた。一体どんな風に育ったらこんな優しい人間になれるんだろう。

 

親に付き添ってくれたことを伝えると、「よかったね、お母さんより頼りになるね!」と、返事が来た。母はこのことがよほど嬉しかったらしく、夫にも感謝のLINEを送っていた。

 

私が夫に大切にされていることを、母親が喜んでくれることが、いつも嬉しい。結婚式が延期になり、夫が「ケーキカットだけでもしよう」と言って、ホールケーキを用意してドレスとスーツを着て家で写真を撮ったときも、母がLINEごしに涙ぐんでいるのが伝わってきた。

 

私は今まで、母にこういう喜ばれ方をされたことがなかったので、結婚以来、夫婦で旅行に行ったり、楽しそうにしている写真はできるだけ送るようにしている。夫が優しくて、いつも安心する。それを母が喜んでくれると、私もとても嬉しい。親孝行にこんな形もあるんだなと思う。

 

正直お金もかかったけれど、他の脳のリスクや夫という存在の心強さを再認識できたので、病院に行ってよかったなと思う。

 

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最近、この作品を見ていたく感動した。

 

to-ti.in

 

漫画家の町田洋(スカートのシリウスのジャケ描いたりしてる方と言えばわかるだろうか)が、大阪の堺筋本町にある船場センタービルの50周年企画で描いた漫画だ。依頼を受けた本人は鬱病を経た後であり、自身の鬱を通して船場センタービルを描いた作品になるのだが、とても素晴らしい。「もう通院の必要はない」と診断され、健康であるはずの自身の状態を、町田洋はこのように分析した。

 

「醤油を大量の水で薄めた感じ。でも、考えてみると、100%の透明な水でいることは、健康でいるときも難しいのかもしれない」

 

私は以前、このことを何度考え、時にはお守りにしただろうか。自律神経を完全にバグらせたときに、リハビリのつもりでこのブログを始めた。少量の醤油のことが気にならず、ほぼ透明な水、という状態になるまで、数年かかった。

 

料理をしようにも、手順を組み立てることができず、調理器具を持っただけで急なめまいがして何もできないなど、完全に普通ではなかった当時のことをいつか言葉にして残したいと思っていた。もうあの時の感覚も出来事も、ほとんど忘れているから。当時、街中で見る光景やテレビドラマの些細な人間模様の機微に涙することがとても多かった。ああ、きっとそれは、普通の日常が、いかに特別なのかを知る瞬間だったのだろう。そのときの感覚を思い出すようなシーンがこの漫画には結構ある。

 

わざわざツイッターやどこかに「書きました」と上げることはないだろうけれど、そのうち、当時のことをこっそり書こうと思う。自分でも、仕事やプライベートのあらゆることが原因で誰にでも起こりうることだと思っているのに、偏見のある人に読まれるのはまだ怖い。でも、「すぐ筆を執ろう」と、そういう気持ちにさせてくれるような作品だったんだ、これは。

 

ちなみにアニメーションバージョンもあり、とても良い。(漫画の方を読んでから読むとさらに良し)

水曜日のカンパネラコムアイの朗読がすごく合ってる。船場センタービル、久しぶりに行ってみようかな。

 

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天秤にかけるもの

やっと外に出ても咎められることはなくなったけれど、神経質な人、そうでない人、普通の人、いろんな価値観が渦巻いていて、今は外出が個人の判断に委ねられているのがかなり面倒臭い。同年代の同僚たちと会社で弁当を食べながら話していると、なんかまだ遊びに行ったりしちゃダメっぽい。でも、1対1で喋ったら「心斎橋に行った」と言っている子もいたので、みんな探り探りで、変にひんしゅくを買わないよう発言に気を使っているのかもしれない。正しさが試されるんだな。きもちわる。

 

自分の感覚的には、関西は落ち着いてるし、もう友達に会ってもいいと思うけれど、「相手の価値観によるよな」と思うとやっぱり誘いづらく、結局ずっと旦那と二人で外出するか、家でゴロゴロしている。バナナのパウンドケーキは何回作ったか数え切れない。

 

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実は私は社会人になってから、給料日を意識しなかったことが全くない。原因はたぶん、お金の使い過ぎ。給料日一週間前からマジの金欠で何もできなくなる。カレンダーにも毎月絶対「給料日」と書く。けれど、案外周りはそうでもないらしく「あ、給料日だっけ」とか言われると「それ正気?」と、かなり面食らう。

 

それが、自粛期間中は初めて給料日を意識しなかった。結婚してからおこづかい制で、自由に使える分がうんと減ったにも関わらず。

 

要は家にいればお金が貯まるということで、この金銭的な余裕にはものすごく安心した。いかに自分が土日出ずっぱりで金を使いまくっていたかも実感したし、工夫次第で家でも焼肉などの「外食っぽい食事」ができることもわかった。ネトフリで映画見てると「今のわたし、暇なんだな…」とおこもり恐怖症の私は不安になることもあったけれど、こう毎日やってると不安がすべて充実感に変わり、あつ森の島も随分と栄えて、要は一人遊びがとても得意になった。

 

だから、前ほど人と会わないとダメ、という感じではすっかりなくなってしまった。これからは土日の片方は家にいるような生活をしていきたいな~と思う。

 

ただ、最近になって、お金の使い道について、後ろめたいような、なんだかひどく罪悪感を感じるようになって、それがとても辛い。

 

自粛期間中は、お小遣いにも余裕があったので、旦那と一緒に、好きなライブハウスやお店にドネーションをした。自分にとって一番良い使い道だったと思う。

 

けれど、今は経済活動が少しずつ戻ってきて、好きな服を買ったり、割と自粛以前と同じようなお金の使い方ができるようになってきた。

 

例えば先日は、梅雨に入って髪型が最悪だったので、たまたま当選した半額クーポンをもって、行きつけの美容室でカット、カラー、高級トリートメントをした。少し小遣いに余裕があったのもあり、久しぶりに実家独身時代と同じような金の使い方をしたのだが。

 

でもこのお金も、ドネーションのために使うべきだったんじゃないかとか、そういうことを考えてしまい、罪悪感が残って気持ちよくお金が使えなくなってしまった。

 

好きな場所がなくなってから嘆いたって遅い。ライブハウスの新基準みたいなものもチラっと見て、ゲロ吐きそうになった。だからこそ、できることをしなければと思うが、私にも私の生活がある。他に好きなものもたくさんある。新婚旅行のお金だって貯めたい。

 

この「もっとドネーションしなければ」という罪悪感について、たまたまzoomをしていたいこさんに言ったら、「そういう人今多いよ。ていうか、悪いのは政府だからね」と言われて、初めてホッとした。結局個人が寄付できる額にだって限りがあるし、国の支援が一番手っ取り早いのもわかっているのだが、とてつもない罪悪感があるのだ。

 

職場でパンを買うにも、「売店のパンよりも、しばらく訪問販売できなかったであろう作業所さんのパンを買おう」と思ったり。別にこれに強迫観念もないし、よりよいお金の使い方をしているとは思うけれど、ただ先述の話も含め、「今欲しいものを買う」というシンプルな欲求に基づいてお金を落とす構造からは少し離れてきているような気がする。それがいかに清く正しく、健康的な在り方だったんだろうと、ものすごく悔しい。好きな店もライブハウスも、正しい形で商売をしたいに決まってる。一番もどかしいのは、私ではなく、店側だ。

 

 

そういったことを最近よく考える。私が髪を切りに行くことで、自粛期間に営業停止していた美容室だって助かっているのに、そういう風にはすぐに思えず、妙な苦しさがあるよ。

最近観たもの、聴いたものとか

在宅勤務の基本は、パジャマから着替えることらしい。なので、とりあえずスッキリを見ながら着替えてみるけれど、パジャマと仕事着の間になるような服がなく、結局Tシャツにジャージかステテコ。パジャマからパジャマに着替えているようで、外に出るのも気が引けるし、全く意味がない。某法案については、ツイートはなんとなく気が引けてしまい、自民党への投書と署名をした。

 

いろんな人がtwitterでおすすめしていた「ハーフ・オブ・イット」を観た。

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本当に、本当によかった。よく笑った割に、観ている間にまた考え事をしすぎて、でもそのすべてに答えが出た。日々の嫉妬も寂しさも愛も、この映画なら、淀みのないあたたかな温度で、うまく溶け合うと思った。主人公のエリーが東京の友達にそっくりで、会いたくなった。

 

前半のコメディの部分と音楽が結構ツボで、大笑いする。何回も見たくなるので、今もテレビで流し見しながら書いているところ。「フランシス・ハ」や「きみの鳥はうたえる」を見たときも思ったけど、一時間半くらいの映画が一番見やすくていい。2時間を超える映画を最近観ていない。集中力がもたない…。

 

そして一昨日は三島由紀夫金閣寺を読み終わった。タイトルで気づいて当然なのに、しばらく読んでから「あれ、これ京都の話じゃん」と気付くくらい、私は金閣寺にゆかりがなかった。

 

金閣寺 (新潮文庫)

金閣寺 (新潮文庫)

 

 

ちなみに私は以前、金閣寺からすぐそばの立命館大学に通っていた。卒業前に「さすがに4年もここに通ってて、金閣寺に行ったことないのヤバいなー」と思って、ゼミの友達と一緒に見に行った記憶がある。そのあと、ついでにわら天神もハシゴした。安産祈願の神社らしいけれど、なにやら妊娠祈願のためにお供えされたと思われる、木で一生懸命削ったのであろう、手作りの原寸大おちん・・・男性器みたいなものがいくつか置かれている場所をみつけて、ものすごく気まずかったことを覚えている。懐かしい。まあそれくらい、金閣寺と言われてピンとこなかったってこと。京都市内の人たちの観光地に対する感覚もだいたい理解できるので、金閣寺に対して異常な美の執着を持つ主人公が舞鶴の方の出身というのは、とても説得力のある話だと思った。

 

あと、京都の地理もだいたいわかるので、なるほど主人公が童貞を捨てに向かった新地の五番町って、千本日活とかのあたりか!と、勉強になった。この記事もおもしろい。

 

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作中に出てくる場所が在学時に身近な場所ばかりで、マジでなんで今読んでるんだと後悔するばかり…。せっかくだし、次は水上勉の「五番町夕霧楼」読みたいなー。三島由紀夫は文体があんまり好きじゃないので、一緒に買った「潮騒」は後回しにしようと思う。ちなみに今は「蟹工船」を読んでいる。あーあ、今私が大学生だったらよかったのに。あの頃に戻って受けたい授業が腐るほどあるよ。

 

そして2か月待ちくらいで、やっとニトリからリビングに置く新しい棚が届いた。日焼けするのが嫌で、本は物置に収納していたんだけれど、せっかくなので最近読んだ本だけそこに並べてみた。とても気持ちいい!カフェでも人の家でも、並んでいる背表紙を見てどんな人が住んでいるのか想像するのが好きだ。そんな気持ちを少し思い出す。この一か月くらいで、6冊の本を読んだ。普段、一か月に1冊が関の山の自分には、ありえないペース。早く古本屋に行きたい!今は読書に熱を注いでいるので、こうやってリビングに並べると達成感があり、しばらく読んだものは並べていこうと思う。

 

音楽はbeabadoobeeばかり聴いている。

 


beabadoobee - She Plays Bass (Official Video)

 

大学のときにやってたバンドみたいな音だなと思い、懐かしさでいてもたってもいられなくなり、当時のバンドメンバー何人かにURLを送り付けた。「あなたが作りがちなコード進行だね」と言われた。

 

昨年末、大学のときに長い間付き合っていた人が病気で亡くなったらしい。このことを、もう半年近く毎日のように考えている。今、愛だの恋だの微塵もないが、私の人生で誰よりも影響を与えてくれた人だ。今私の周りにいる人たちのほとんどは、彼と出会えていなければ誰一人として会えなかっただろう。

 

果たしてあの人よりも、命を削るように音楽を聴いていた人はいるだろうか。音楽の外に張り付く薄い膜を、一枚一枚はがして、その本質をきちんと説明できる人がほかにいただろうか。彼がいなければ、私は、スピッツの楽曲が、変態性のあるものではなく、きれいでかわいい音楽だと思っていたかもしれない。大学からの帰り道、最近出た新譜の話をしながら、毎日立命から一時間近くかけて京都駅に着く50番の市バスに乗っても、尽きることはなかった。当時はウィルコムというものがあったので、帰宅してもなお、それを使って音楽の話をした。彼はのちに音楽ライターになり、あるインディー雑誌の編集後記にはスペシャルサンクスとして私の名前が載っていた。

 

彼が教えてくれた音楽の中で最も響いたものが、私のような自意識の強い日陰者にとてつもなく優しい、へろへろな音楽だった。私は今でも、辛いことがあると、あの人が「こんなに優しいタイトルはほかにないよ」と言った、PAVEMENTの「Brighten the Corners」を聴く。

 

だから、いつの間にか自分のフェイバリットになったインディーでローファイな音を聴くと、市バスの中で一生懸命音楽を聴いていたあの頃を思い出す。Beabadoobeeはそういう音楽だ。

 

たまたまiphoneで聴いているとき、「あれ?シャッフルでPAVEMENTでもかかったのかな」と思ったら、この曲だった。タイトルを見て、涙が流れた。

 


Beabadoobee - I Wish I Was Stephen Malkmus (Space Cadet Sessions)

 

ギターがなかなか上達せず、弾くのが嫌で仕方がなかったときに彼は言った。

 

「スティーブン・マルクマスだってギター下手やん。でも、どの曲も最高に良い。音楽は、上手いとか下手とかじゃない。楽器持ったら誰だってできる、それがバンドのいいところやろ。やるかやらないか、それだけ。」

 

そう言われて納得した私は、自分にだってできるはずだと、一から人を集めてバンドを始めた。コピーじゃなくて、オリジナルバンドで。誰かの曲をコピーする時は技術がすべてになるけど、オリジナルだったら、PAVEMENTみたいに曲の良さで勝負できると思い、一生懸命曲を作った。

 

バンド活動は、苦しくて苦しくて苦しくて、でも何よりもきらきら輝いて汚れなく眩しい、遅めの青春時代だった。彼の後押しがなかったら、卑屈な私がこんな挑戦なんかできなかっただろう。

 

…人が生きる意味について、ずっと考えている。

 

好奇心と探究心の中に渦巻く自尊心を、すべての行動の糧にしたっていい。わかる人にしかわからなくていい。たとえ哀れでも、もうそこにいなくても、それだけは、私だけは、決して否定しないぞと、毎日決意する。あんたがいなくなって、私ができることなんかそれくらいしかないよ。

ゴールデンウィークの過ごし方

例年なら国内のどこかに旅行しているのだけれど、今年はずっと家にいて、気が付けばGWもあと一日だ。どうしてたっけ、とここ数年のGWを頭の中で並べてみたら、うんと寂しい気持ちになった。これから始まるぞというワクワク、遠くに行った時の解放感、ああ終わってしまうんだという寂しさ、そのすべてが懐かしい。悔しくて、世間を騒がせているウイルスの名前はSNSではほとんど使えないままだ。文字にするのに何故か抵抗がある。カタカナの軽い感じに反して社会的に人を殺していく様も、私の気持ちがカタカナに乗って、不安や恐れとどこまでも滑っていきそうな感じも好きじゃない。そしてこれらのことを、どれだけ考えても、人に試されているように感じる点も。

 

GWが始まってみたものの、NETFLIXもあつまれどうぶつの森も、さほど集中力が続かない。それはきっと、より有意義な時間の使い方があるように思う気持ちのせいだ。朝起きると、寝ぼけた頭で枕元のメガネを掴むのと同時に、自分の空っぽ具合や物足りなさを瞬時に捉えることができる。最近また、そういう変な癖がうまくなった。自分が自分でいるためにはインプットが必要なんだろう。

 

なので、ここでもやっぱりコンプレックスと向き合うことに決めて、教科書に載ってるような本を片っ端から読むことに決めた!センター試験に出てくるような日本近代文学の作家とタイトルは結び付けられるのに、ほとんど触れずにいたことを今もずっと気にしていたのだった。

 

というわけで、近所の古本屋チェーンに向かう。小林多喜二蟹工船太宰治の斜陽、遠藤周作の沈黙などなど、適当に目についたやつを一冊80円で一気買い。

 

GW前半は一日一冊ずつ太宰治を高校生ぶりに読み返し、ここ二日はずっと遠藤周作の沈黙を読んでいた。もう何を読んでも文句なしにむちゃくちゃ面白い。「今日は何ページまで」とか「何時まで」とか決めてても、一切忘れてどっぷり読み耽っている。誰もが知ってる有名な作品なんだからインパクトを与えて当然なのに、問題集に出てくる作品は絶対面白くないと、どうして決めつけていたんだろう。ばかちん!

 

当時は作者と作品名を頑張って覚えたけど、読み終わった今、どうして「沈黙」というタイトルが忘れられようか。信仰をテーマに、これほど踏み込んだタイトルは他にないだろう。GW中の外出は家の周りを散歩するだけだったけれど、読みながら調べた長崎の街並みが頭から離れず、なんだか遠くに行ったような気になる。後半は、パードレの気持ちを思うと、読んでいる際にどんなにお腹が減っていても食べ物に手がつけられなかった。私の場合、自分ごとにするには信仰にリアリティがない分、どれだけ自分のプライドや拘りに向き合い、時に苦しむことがあっても、自分以外の世界は全く動じず緩やかに動いていると、少し遠くから見る視点が生まれたなと思う。

 

沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)

  • 作者:遠藤 周作
  • 発売日: 1981/10/19
  • メディア: 文庫
 

 

最近映画になってたの知らなかった。キャストにアダムドライバーて!キクジローに窪塚洋介はびっくりした。

 

結局一日のほとんどを読書に費やすようになった。

 

どんなに頑張ったって興味ないものを進めていくのは無理なので、こんなにも読書にパワーを費やせる今の好奇心を、恥ずかしがらずに大事にしたいなあ思う。高校生のときは太宰も全く響かなかったけど、今はその絶望感も少しは理解できる。

 

モリモリ読み進めながら、時に作者の意図を考え立ち止まりながら、教養の欠けた自分がタプタプに満たされていく感覚に、とても満足する。何かやりたいなと思うくせに、学の足りない自分が本当に嫌だった。やっと納得のいく休みの過ごし方に出会えた気がする。昨日は三島由紀夫の本が何冊か家に届いた。自粛期間中にたくさん本を読みたい。

 

その他、ちょっとだけ健康的なルーティーンをまわしている。朝は夫より先に起きて30分みっちりヨガ。シャワー浴びて、8年間カードのポイントを貯め続けて買った悲願のReFaで体をゴリゴリ。効果あるのかはまださっぱりわからないけど、信じてる!

 

たまたまLAVAのポイントがたまってて適当に買った乳酸菌サプリメント(しまうのも面倒臭くて一年以上袋に入れたまま床に放置。すでに賞味期限切れ。性格出すぎ)を興味本位で飲み始めたけれど、こんなに体に悪い食生活してても腸内がきれいに保てている実感があって、体が軽くなった。サプリとか全く信用してなかったけど、新たな沼に足を突っ込んでしまいそうだ。普段はヨーグルトを1日2個は食べてたんだけど、GW中はやってなくて、健康的な食事サボってるときはめちゃくちゃ頼りになるな…。食べたものがダイレクトに体に出るのはほんとに面白い。

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GWらしいことは、どこにもいけない分、食に全振り。特にホットプレートが大活躍していて、夕飯に餃子作って焼いたり、ブランチにクレープ焼いて巻き寿司みたいに好きなもの入れて食べたり。(家にあるもので安く簡単にできた!)

 

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そうした中でも、近所のラーメン屋で餃子のタネを買ったり、居酒屋で串カツのテイクアウトしながら、少しでも飲食店の力になれればと思う。手作り餃子キットとラーメン合わせて1100円とか、そんなにおまけしなくていいよと、胸が苦しくなるけれど。美味しかったから次も買おう。

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あとは、六花亭で送料込み3000円で売っているお菓子のセットを買った。あんまりお目にかかれないバターサンド以外のお菓子が少しずつ食べられてとっても楽しい!どれも間違いなくおいしい!

 

リモートワーク中のおともに最適でおすすめ!

www.traicy.com

 

今日はGW最後なので、安い肉で焼肉でもしようかなと思う。

日記(2020.4.26)

朝から「千鳥の路地裏探訪」の新宿編をテレビで見る。以前最終回を迎えたころにハマり、youtubeでもちょくちょく見ていたので、再放送されて嬉しい。千鳥のロケは本当に面白い。中でも特に好きなのは食レポ番組の受け答え。「そのお肉、ソースとどれくらい合う?」的な質問で、「BEGINとハンチングくらい合う」という例えには腹を抱えて笑った。先日の「テレビ千鳥」のこっそりデーモン選手権も傑作だった。千鳥や又吉、麒麟の川島ら芸人が、ゲストのアイドルに気づかれないようにちょっとずつデーモン閣下のメイクを施していく爆笑必至の企画で、よくこんなしょうもないこと思いつくなと思う。最後の方で、メイクを通り越し、悪魔風のでっかい羽根を生やして現れた川島に対してノブが言った「もうそうやん」で涙出るほど笑った。何回も見てる。

 

暇だったので、夫とそのへんを散歩しながらリアル路地裏探訪。最近オープンしたおしゃれなカフェを発見。散歩していると毎日のように新しいお店に出会うので、自粛生活が終わったら絶対いくぞ!

 

おじいちゃんとおばあちゃんがやってる昔ながらのお店で、桜餅とうぐいす餅を買い、八百屋さんでじゃがいもを100円で買って帰宅。路地裏探訪ぽい。

 

昼ごはんは、友人に高知土産でもらったかつお人間だし醤油で卵ご飯を食べる。

 

 

これに家にある醤油を入れて半日くらい置いておくと、だし醤油ができる。それがもーーーーーめちゃくちゃおいしい!!お米食べないようにしてるのに、二杯も食べちゃった…。

 

友人が「高知は観光地が少ない分、食に完全に振り切ってて何を食ってもうまい!」と言っていたが、こんなおいしいものがいっぱいあるならぜひ行ってみたい!!

 

そして、さっきおばあちゃんから買った和菓子を食べながら、ネトフリで梨泰院クラス完走!!!!おもしろかったーーー!!!

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おお、おお、おもしろかったよお、本当におもしろかった!!(語彙力)

 

前科者であるパク・セロイが、外食最大手の長家に対する復讐のため、仲間の力を借りながら長家を超える居酒屋(会社)になることを目指すストーリー。うちの母方の親族たちは韓国ドラママニアで、DVDの貸し借りを永遠にしているのだけれど、「日本のドラマなんかもう見れへんなるで!」と言っていたことを思わず思い出した。クオリティはもちろん、俳優がそもそも美しすぎる…。服もおしゃれで、眼福この上ない!

 

ハンターハンターの蟻編かってくらい反撃されるたびに「もう無理じゃん」と思ってしまうのに、どこまでもセロイなら大丈夫だろうという安心感があるので「次どうするんだろう!?」の期待をもって見進められる。それが見ていてとても楽しかった。

 

イソ役のキム・ダミ可愛かったなー。韓国行きたいなー。韓国にハマる人の気持ちがよくわかった。大学生のとき、韓国語の授業をとっていたので、単語はわからないが音の読みは今でもぼちぼちわかる。せっかくだからこの機会にちょっと勉強してみようかな。

 

晩御飯は義実家から大量に送られてきたお肉を使ってから揚げ。

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その前はカレイの煮つけだった。初心者はクックパッドなど使わず、ちゃんとしたところの初心者用のレシピを見て作れ、とのことで、実践しているところ。自粛期間中の料理、ガンガン頑張るぞーー

 

日記(2020.4.22)

起床即、なんかイライラしていたので、「あーこれホルモンバランスが崩れてるわー」と気づく。

 

昔は性格なのかと思っていたけれど、こういうイライラには毎回確実に原因がある。近年、ホルモンバランスを整える薬を飲み始めてから気づいた。今回の場合、薬を飲む時間が大幅にずれたのが理由だろう。低気圧とか、季節の変わり目と同じように、ホルモンなんかどうしようもないので、休みなのをいいことに、徹底的に自分の機嫌をとることにした。ほんと、一生子宮に左右されて生きるの面倒くさ~。低気圧とかバカにしてたけど、アラサーになってからモロに影響を受けてしまう。でもこういう不安を、躊躇なく外的要因のせいにできるようになって本当によかった。

 

毎日「スーパーに行かないゲーム」という名の我慢大会を一人で実施しているのだけれど、食材が底をつき始めた。せっかくだし、自分の機嫌取りのために、まだ行ったことのない鮮魚が売りの有名なスーパーに行った。

 

行ってみると、他のスーパーでは勝負にもならないくらいデカくてピッッッチピチの魚たちが、客の祭りのような熱気の中、次々とパッキングされていた。大きなブラックタイガーが17匹くらい入って798円!!プリプリのぶり三匹で380円!!買うしかない!大葉も100枚で100円!!

 

よーし今日は人生初の天ぷらをするぞーと意気込んで帰宅。

 

「なるほど私は分量がわからない系のバカなんだな~」と自覚するほどの量ができた。4人家族か、運動会の日かなんかか?でも二人でほぼ食べ切った。

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天ぷらのカスつきまくってるから、次はとるやつ買ってやろう。

 

自炊をするようになって、食卓に並んでいるものが一体いくらでできているのか計算するようになってけれど、今日天ぷらに使った分は二人で合計750円くらい。天ぷらって外で食べるもんだと思っていたけれど、家でやったらこんなに安くつくなんて。面倒くさがらずに揚げ物ももっとやろーっと。

 

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こうも自粛生活が続いて、そこそこ暇な生活を送っていると、自分は「意味のないこと」がむちゃくちゃ苦手だと再認識する。

 

だから、出社してすぐに昨日の晩御飯に使った野菜の栄養価を調べるし、1日あたりの材料費を割り出したりしてしまう。作ったものに意味を持たせたいからだ。

 

無意味なことが苦手なくせに、今の職場みたいな、人生においてほとんど無利益なところに安住しているから、機嫌よく仕事ができないんだろうなとも思う。サイテー。

 

なんとか今の生活の中に意味を持たせようと、やりたかったことを改めて頑張ることに決めた。1つは、とりあえず人に見せられるようなビジュアルの料理を作ること。2つ目は、本を読むこと。ちゃんとやるぞ!

 

意味のないことは、私にとって何者にもなれないことだ。私の卑屈な部分はここからも生まれていると思う。こういうこと書いていると、いつまでたっても自分のヒーローが和田唱である理由を痛感するのであった。もちろんそういう意味で、アルバムは「THE 7TH VOYAGE OF TRICERATOPS」が一番好きだ。


TRICERATOPS - Ace