日本一の旅館「加賀屋」に宿泊してきた【宿泊記】

1年の延期を経てずっと懸念していた結婚式を無事3月に執り行うことができた。住んでいる地域の感染者数がまだ2桁くらいに抑えられていた頃にギリギリできて、本当にホッとしている。そのことも書き記しおきたいのだけれど、それよりも先に、新婚旅行で行った加賀屋の宿泊記を書いておきたいと思う。

 

36年連続日本一に選ばれた、加賀屋に向かった理由

このご時世に大きな声で言えることではないが、夫と私の結婚休暇を取得できる期限が迫っており、「今を逃したらいつ行けるかわからないし、リスクを減らして比較的人の少ない平日に動くためにも、この休暇期間内に行く方がいい」という意見が一致して、新婚旅行に行くことを決意したのだった。

 

それなら、私はどうしても行きたいところがあった。和倉温泉にある、加賀屋である。

 

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加賀屋は、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で36年連続で日本一に選ばれた老舗温泉旅館。皇室の方々も宿泊されているハイクラスの高級旅館だが、リピーターは後を絶たない。私は憧れの加賀屋に宿泊することを「人生のゴール」ほどに思っていた。

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加賀屋が特別な理由は、秀でたおもてなしの力にある。私が新卒で入社した会社では、お客様対応を任されていたが、「加賀屋のような接客をしろ」と耳にタコができるほど言われた。

 

はてさて、加賀屋のおもてなしとはどんなもんかいという話だが、加賀屋ではお客様にNOと言わない姿勢を非常に大事にされている。中でも、昔「富山の酒が飲みたいというお客様のために、ハイヤーを飛ばして富山まで買いに行った」という話が有名だ。

 

最近話題になったエピソードを挙げると、乳がんを患っていた芸人のだいたひかるさんが、夫婦で訪れた加賀屋でもらった夫のコップを割ってしまったことをブログに書いたところ、若女将が新しいコップを送ってくれたとのこと。しかも、今度は二人分。

 

そして、宿泊予約の際には、乳がんで右乳房の全摘出を行っていることを夫が若女将に伝えていたら、宿泊時に乳がんの手術をした人用のバスクロスまで用意されていたことも明かしている。

「全摘出をしているから、もう温泉には行けないかも…という気持ちより行きたいが勝ったので行った」といった言葉から、きっと人目を気にして温泉に入るのは不安だっただろうな…と思う。同じ女性として、加賀屋の配慮には感動の一言では表せない気持ちがこみ上げてくる。

 

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加賀屋はつまり、こういうことが当たり前にできる旅館だ。ものすごいエピソードに感じるが、加賀屋にとっては特別な話ではない。一人一人のお客と向き合い、宿泊に至った背景や人物像から、その人に合ったおもてなしを真剣に考えてくれる。

こういった加賀屋の姿勢を、当時勤めていた会社ではひたすら聞かされ、女将の講演会にも行った。エピソードの一つ一つに感動し、「加賀屋のような接客を」と心がけた結果、私を指名してくれるたくさんのリピーターがつき、昇進にも繋がった。加賀屋を真似て成果を上げるうちに、いつしか私は加賀屋の大ファンになっていた。HPも何度見たかわからない。

 

いつか、憧れの加賀屋に泊まりたい。それが人生の目標の一つだと思うようになった。

 

それで、遠くに行きづらい世の中になってしまった今、近場で、一番行きたいところを考えたときに、真っ先に加賀屋のことが頭に浮かんだ。今後一生泊まれないかもしれない高級宿に泊まるのは、新婚旅行のタイミングしかないんじゃないか、と。

 

感染リスクを最小限に抑えるため、旅行前一週間の外出は最低限に抑え、徹底した感染対策を行った上で、サンダーバードに乗って石川県へ向かったのであった。

 

憧れの加賀屋にチェックイン

和倉温泉駅は、金沢からさらに特急に乗って1時間。めっちゃ遠かった…。能登半島には初めて来たけれど、海が近くて自然がとても豊か。ゆっくりした時間が流れていて、のんびり癒される場所だった。

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加賀屋には4つの棟があり、今回はなんと最高ランクの「雪月花」に宿泊。新婚旅行なのでかなり頑張りました。もう今日死んでもええ!

 

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まず、フロントでチェックイン。新婚旅行であることをあらかじめ伝えておいたのですが、「雪月花の中でも上層の特選階を用意いたしました」と、お部屋のランクを上げてくださいました。嬉しすぎる!

さらに、お祝いに加賀屋で使えるカフェチケットを、夫と私に2枚ずつ頂きました。

 

ただ、正直「部屋のランクアップとカフェチケットだけか~。案外加賀屋たいしたことないな…」と思ってしまい…。

それもそのはず、ハイヤー飛ばして富山の酒を買いに行ったことや、だいたひかるさんのエピソードを思えば、どう考えてもインパクトが小さい。

私の人生を賭けたただならない加賀屋への期待もあり、ちょっぴりガッカリしながら仲居さんにお部屋を案内してもらいました。後に、それが全くの思い間違いだったことを思い知らされることになるのですが…。

お茶請けから格の違いを見せつけられる

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雪月花はとても広く、特にこのダイニングで景色を見ながら食事ができるのを魅力に感じました。残念ながら海側ではありませんでしたが、能登の街並みが見下ろせる景色はとても風情があり、美しい。仲居さんが、景色を見ながら、ここに行くといいですよ~とかおすすめを教えてくださいます。

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そして出されたお茶請け。てっきり地域の茶菓子かと思っていましたが、加賀屋オリジナルのものでした。それだけでもう、加賀屋ファンとしては感動なのですが、夫と顔を見合わせるほどの、ありえない美味しさ!!!!

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私がいただいたのは、こちらの「ゆうなぎ」というお菓子でしたが、羊羹とカステラが一緒になったような珍しいもので、見栄えも味も最高でした。さらに、仲居さんが抹茶まで立ててくれました。旅館で抹茶立ててもらったのも初めてです。器も素敵。もう泣きそう。

 

そして、夕ご飯までに、加賀屋のそばにあるル・ミュゼ・ドゥ・アッシュという有名な辻口博啓シェフのケーキ屋に行くことに。部屋で仲居さんにそのことを伝えたら、ロビーでわざわざ待っていてくださって、割引券をくださいました。優しい~(泣)

 

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北陸で圧倒的な知名度を誇るル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ和倉温泉に行くなら絶対に行きたかった場所!!

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加賀屋から徒歩3分ほどのところにあり、海を眺めながら食べる美味しいスイーツは言わずもがな、最高です。特にプレートに一緒に乗っていたナッツ入りのフィナンシェがとっても美味しかった!!ああ幸せ。

コロナ禍の平日ということもあり、ネットに書いているような混雑もなく、空いていてすぐに着席できました。北陸にいる間、金髪の辻口シェフの顔をいたるところで見て、地域の顔であることを感じました。

 

まるで泊まる美術館。必見の館内ツアー

今回、なんとしてでも参加したかった「館内は美術館ツアー」。加賀屋は館内に数多くの美術品を所持しており、「泊まる美術館」とも呼ばれています。ツアーでは、加賀屋のスタッフが紹介しながら館内を歩きます。

時間は40分ほどで、定員は20名。一人一人にイヤホンが配られます。マイクを持ったスタッフの紹介がイヤホンを通してよく聞こえるように配慮されており、とても快適でした。説明を聞くために必要以上に近寄ったりする必要がなく、密にならず万全のコロナ対策でした。

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それはもう、美しい日本工芸品の数々。精巧な蒔絵の技術や、九谷焼の一つ一つにため息が止まらない。解説もとても興味深く、40分があっという間。もっと聞きたいくらい!

そして、スタッフさんの巧みな話術のおかげで、終わったころには、とてつもなく九谷焼のことが好きになってるんですね~。九谷焼を見にお土産屋に直行。「一軒家建てて、和室構えて焼き物置く部屋作りたいね~」「わかる~」と、夫と工芸品を見る目が変わったことを実感。f:id:mkkm1229:20210518130401j:plain

いやしかし、館内に能の舞台まであって衝撃だった…。加賀屋にいるとびっくりすることの連続。結婚式のときに使われたりするそうです。

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加賀屋の象徴ともいえる、ラウンジ飛天の天女様。輪島塗で作られていて、オレンジと緑の美しい配色に一瞬で心を奪われた。ここがカフェになっています。美術館ツアーでは上から見れて嬉しい!

美術館ツアーを終えて、眺めのいい大浴場へ。部屋に帰ると驚きの光景が待っていました。

 

加賀屋からのお祝いサプライズ!!

部屋を出る前に「ちゃんと生花が活けてあってすごいね~」と言っていたところが、

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こんなことに!!!

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えーーー!!!めっちゃお祝い仕様!!鯛飾ってある!!!!泣

さっき、案外加賀屋たいしたことないな~なんて思ってしまった自分が恥ずかしい。本当にびっくりした!!

ナメてかかった自分としては、サプライズの緩急のつけ方にも一本取られた…という感じ。最初にロビーでおめでとうって言われたら、カフェチケットだけかと思うじゃん!それが、ボヘ~っと部屋に帰った瞬間、こんなことになってるなんて!加賀屋への尊敬の念もここで100倍増幅。f:id:mkkm1229:20210518134401j:plain

雪月花のお食事はすべて部屋食。窓際のダイニングテーブルで景色を見ながらゆっくり静かに食事ができて、とても嬉しかったです。f:id:mkkm1229:20210518131618j:plain

お食事中に、若女将がお祝いの品を持ってきてくれました。若女将、なんて美人な方…。また、私が仲居さんに以前講演会に伺ったことなどぽろっと話したことを、ここでも話題に出してくださり、お客の情報を細やかに共有されている姿勢にも感動。


夫も、数々のおもてなしやさりげない心遣いにとても感動しているのがすごく嬉しかった。新婚旅行をここに選んでよかったな。

 

「常に美しさを保つ」意識の高さ

楽しみにしていた大浴場。夜は海が暗く少し怖かったですが、朝は景色のきれいなお風呂を楽しむことができました。

しかし眺め以上に感動したのは、行き届いた清掃。

加賀屋より高いお宿にも宿泊したことがありますが、それでも細かいところに蜘蛛の巣があったりして、旅館に完璧な清掃というのは無理なんだと思っていました。

しかし加賀屋は違います。いくらお客さんが少ない時期とはいえ、床や洗面台に髪が落ちているなんてことすら、ほとんどなかった。「汚れがたまったら掃除する」というのが一般的な考えかと思いますが、加賀屋は「常に美しさを保つ」という心構えでいらっしゃるというのが伝わってきました。

また、脱衣所だけでなく、お風呂を出たあとすぐにバスタオルが積まれていたり、「ここにも置いてあったら便利だなー」と思うものが、絶対に複数個所、配置されている。加賀屋の心配りに隙なし!!またも感動。

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どえらいブルジョワな館内のバー。

大浴場でゆっくりして、バーで一杯だけ飲んで、就寝。

雪月花のベッドはエアウィーブだったんですが、家以外ですぐに寝れない私が5秒でスコー!と爆睡するくらい、雲の上に乗ってるかのような最高の寝心地でした。なんていうか、マットレスに見えない眠りの腕がついてて、ゆっくりゆっくり吸い込まれていくような感じだった。いつか金持ちになったら欲しい…。

翌朝、朝日を眺めながら贅沢な朝食

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外は少し曇り気味でしたが、明るくなるにつれて立山連峰がくっきりと見えるようになり、ぼーっとその経過を眺める時間が幸せでした。

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能登の食材をたくさん使った料理。めっちゃ美味しかった。けれど、また数時間後にはここを出ないといけない悲しみとも向き合わなければならければならず、喜びと悲しみの入り混じった複雑な気持ちに…。マジで帰りたくねえ…。明日もここにいたい…。(泣)

 

気前が良すぎる、おみやげ屋

昨日のお茶請け「ゆうなぎ」があまりに美味しかったので、加賀屋のオリジナル茶菓子を家のおみやげにすることに。ゆうなぎの他にも2種類があったので、試食を頼んだら、「どうぞー」と、なんとどれも丸々一個くれた。茶菓子の高級感を考慮すれば、丸々一個頂けるのはどう考えても贅沢すぎる。そして、どれも超美味しかった!!泣

結局一番美味しく思い出にも残った「ゆうなぎ」を我が家のおみやげに買って帰りました。今は誰にも会えないので、おみやげを買って帰れないのが悲しかったですが、お互いの実家に輪島塗のお箸と九谷焼をそれぞれ送りました。

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旅のことを思い出しながら家で食べた

 

ティーカップで泣かせるおもてなし術に脱帽

悲しくも、10時チェックアウトの時間に。しかしながら、これを逃せば2時間半後という貴重な特急列車を見送って、鈍行で金沢まで帰ることにしました。そうしてまで、夫も私も、少しでも長く加賀屋にいたい気持ちが強かった。

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ラウンジ飛天。写真では見えないが、窓の外には七尾湾が広がっている。

頂いたカフェチケットをまだ使っていなかったので、最後にコーヒーを頂くことに。七尾湾をずっと見ていたい。曇っていたけど、もう憧れの地を離れないといけない胸を締め付けられるような気持ちが、この景色をずっと美しく見せてくれた。写真では海がきれいに撮れず悔しいー!

そして運ばれてきたのが、このコーヒーカップ

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思わず声がでるほど感動して、涙が出そうだった!

加賀屋の象徴であり、今回の私の旅の象徴でもある、ここラウンジ飛天の天女のコーヒーカップまさか、こんなものまであるの!?加賀屋ファンにはたまらない一品!!加賀屋を離れがたい自分にとって、最高のサプライズだった。給仕のスタッフの方に、自分の心まで読まれたみたいだ。

コーヒーカップ一つで、こんなに人の心を動かすことができるんだなあ。加賀屋は最後までサプライズを与えてくれる。

食用の金箔もくださったので、振ってかけると超ゴージャス。

 

あまりに感動して、「もう一杯頼んだら、次はどんなコーヒーカップで来るのかな…」と気になりだす。もはやコーヒーカップガチャの気持ちで、残りのカフェチケットを使ってコーヒーのおかわり。

 

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あー!!またすっごいのきた!!!泣

孔雀か鳳凰でしょうか。立派な鳥の絵が描かれた高級感のあるコーヒーカップ&ソーサー。美しい…。コーヒーカップガチャに悔いなし!これで金沢に帰れる!

また、これは館内の美術品を模したものではないらしいですが、天女のように所持している美術品オマージュのオリジナル品カップ&ソーサーなど作られたら、私のような加賀屋の美術品に胸を打たれたタイプのお客はさらに感動すると思います。それやってほしいな~。

日本一の特別な体験ができた

本当に素晴らしかった。短い旅行でしたが、念願の加賀屋のおもてなしに、感動で胸がいっぱいになりました。このご時世に新婚旅行に行くこと自体、控えるべきかとても悩みましたが、スタッフの皆さんが歓迎してくださったことも嬉しかった。

ただ、正直、コロナ禍の平日ということもあり、お客さんは少なく館内もかなり閑散としていました。大浴場も、貸し切り状態の時間が結構あったし、名物の錦小路も活気は少なく、名物の宝塚のようなショーも中止しており、明らかに本来の加賀屋の姿ではありませんでした。(おかげでリスクが少なく安心もしましたが)

それでも、きっと国内のどこに行くよりも、特別な体験ができたんじゃないかと胸を張って言えます。スタッフの皆さんも、誰に聞いてもにこやかで、気配りができて、ユーモアもお上品で、とても心地よかった。

いつかきっとまたここに来たい。今度はコロナが落ち着いて、元気な元通りの姿の加賀屋を見てみたい。10年後でもいいから、お金を貯めて絶対にまた夫婦で泊まりにくる!!絶対に!!二人でそう誓いました。

 

最後に

読まれている方はわかるかと思いますが、私はお客目線のほかに、元同業目線で見ており、それがひときわ感動に繋がっていると思います。ここまで先回りしてサービスを提供するのは、並大抵のことではありません。一人の目では絶対、あらゆる場面のベストに気づけませんから。仲居さんから清掃員さんまで、全員が一丸となって考えているからこそ、どの場面でもかゆいところに手が届いているのだと思います。

「ここにもタオルあったらなー」⇒思う前にある

「さ、帰りの特急の時間調べよー」⇒部屋に時刻表まとめてある

といった感じで、不自由なんかまったくない訳です。

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出発時刻がまとめてあって調べる手間が省けた

正直なところ、旅館には、「ちょっと気になる」というのがつきものだと思うのです。

例えば、お風呂を上がった後のドリンクコーナー。前日に宿泊した福井の高級旅館もすごくよかったのですが、ドリンクサーバー横の紙コップ用のごみ箱に蓋がなく、不潔な感じがちょっと気になりました。

また、同じ宿で、エレベーターのボタンを間違えて押してしまい、宿泊している階以外にたどり着いたとき、稼働していない階だったのか明かりがすべて消えていて、とても怖かったと同時に「今はお客さんが少ないんだな」とちょっと寂しく思いました。

 

このどちらの例においても、自分が過ごす上で不自由な部分にはあたりません。

 

ただ、加賀屋はこういったことを予め予想し、防ぐための心配りを徹底しているように思います。ごみ箱は中身が見えないようになっていたし、なんならドリンクが置いてある机の両サイドにごみ箱が置いてあった。そして、とてつもなく広い館内に、暗いところは見当たらなかった。

 

心配りによって、心地よさや喜びを与える以前に、マイナスな要素を含む感情が現れうる瞬間、つまり「ちょっと気になる瞬間」を徹底的に排除している。そういった基本の部分のレベルが高すぎて、最終的に圧倒的な顧客満足につながっているように感じます。

 

という訳で、この「ちょっと気になる」をまあいいやとするか、改善していくのかが超一流とそれ以外を分けるのかなと思う。私はもう接客とは全然違う仕事してますが、本当に勉強になりました。

 

憧れの加賀屋に、夫婦で来れてよかった。心地よいおもてなしを本当にありがとうございました。夢が叶い、ずっとここに来ることを願い続けてきた甲斐があったと思っています。長い長い加賀屋の宿泊レポになりましたが、書き上げてより一層加賀屋を好きな気持ちが高まりました。

 

今は本当にしんどい時期かと思いますが、必ずまた伺いますので、それまでどうか持ちこたえられますように。ずっとずっと、心から応援しています。