ゴールデンウィークの過ごし方

例年なら国内のどこかに旅行しているのだけれど、今年はずっと家にいて、気が付けばGWもあと一日だ。どうしてたっけ、とここ数年のGWを頭の中で並べてみたら、うんと寂しい気持ちになった。これから始まるぞというワクワク、遠くに行った時の解放感、ああ終わってしまうんだという寂しさ、そのすべてが懐かしい。悔しくて、世間を騒がせているウイルスの名前はSNSではほとんど使えないままだ。文字にするのに何故か抵抗がある。カタカナの軽い感じに反して社会的に人を殺していく様も、私の気持ちがカタカナに乗って、不安や恐れとどこまでも滑っていきそうな感じも好きじゃない。そしてこれらのことを、どれだけ考えても、人に試されているように感じる点も。

 

GWが始まってみたものの、NETFLIXもあつまれどうぶつの森も、さほど集中力が続かない。それはきっと、より有意義な時間の使い方があるように思う気持ちのせいだ。朝起きると、寝ぼけた頭で枕元のメガネを掴むのと同時に、自分の空っぽ具合や物足りなさを瞬時に捉えることができる。最近また、そういう変な癖がうまくなった。自分が自分でいるためにはインプットが必要なんだろう。

 

なので、ここでもやっぱりコンプレックスと向き合うことに決めて、教科書に載ってるような本を片っ端から読むことに決めた!センター試験に出てくるような日本近代文学の作家とタイトルは結び付けられるのに、ほとんど触れずにいたことを今もずっと気にしていたのだった。

 

というわけで、近所の古本屋チェーンに向かう。小林多喜二蟹工船太宰治の斜陽、遠藤周作の沈黙などなど、適当に目についたやつを一冊80円で一気買い。

 

GW前半は一日一冊ずつ太宰治を高校生ぶりに読み返し、ここ二日はずっと遠藤周作の沈黙を読んでいた。もう何を読んでも文句なしにむちゃくちゃ面白い。「今日は何ページまで」とか「何時まで」とか決めてても、一切忘れてどっぷり読み耽っている。誰もが知ってる有名な作品なんだからインパクトを与えて当然なのに、問題集に出てくる作品は絶対面白くないと、どうして決めつけていたんだろう。ばかちん!

 

当時は作者と作品名を頑張って覚えたけど、読み終わった今、どうして「沈黙」というタイトルが忘れられようか。信仰をテーマに、これほど踏み込んだタイトルは他にないだろう。GW中の外出は家の周りを散歩するだけだったけれど、読みながら調べた長崎の街並みが頭から離れず、なんだか遠くに行ったような気になる。後半は、パードレの気持ちを思うと、読んでいる際にどんなにお腹が減っていても食べ物に手がつけられなかった。私の場合、自分ごとにするには信仰にリアリティがない分、どれだけ自分のプライドや拘りに向き合い、時に苦しむことがあっても、自分以外の世界は全く動じず緩やかに動いていると、少し遠くから見る視点が生まれたなと思う。

 

沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)

  • 作者:遠藤 周作
  • 発売日: 1981/10/19
  • メディア: 文庫
 

 

最近映画になってたの知らなかった。キャストにアダムドライバーて!キクジローに窪塚洋介はびっくりした。

 

結局一日のほとんどを読書に費やすようになった。

 

どんなに頑張ったって興味ないものを進めていくのは無理なので、こんなにも読書にパワーを費やせる今の好奇心を、恥ずかしがらずに大事にしたいなあ思う。高校生のときは太宰も全く響かなかったけど、今はその絶望感も少しは理解できる。

 

モリモリ読み進めながら、時に作者の意図を考え立ち止まりながら、教養の欠けた自分がタプタプに満たされていく感覚に、とても満足する。何かやりたいなと思うくせに、学の足りない自分が本当に嫌だった。やっと納得のいく休みの過ごし方に出会えた気がする。昨日は三島由紀夫の本が何冊か家に届いた。自粛期間中にたくさん本を読みたい。

 

その他、ちょっとだけ健康的なルーティーンをまわしている。朝は夫より先に起きて30分みっちりヨガ。シャワー浴びて、8年間カードのポイントを貯め続けて買った悲願のReFaで体をゴリゴリ。効果あるのかはまださっぱりわからないけど、信じてる!

 

たまたまLAVAのポイントがたまってて適当に買った乳酸菌サプリメント(しまうのも面倒臭くて一年以上袋に入れたまま床に放置。すでに賞味期限切れ。性格出すぎ)を興味本位で飲み始めたけれど、こんなに体に悪い食生活してても腸内がきれいに保てている実感があって、体が軽くなった。サプリとか全く信用してなかったけど、新たな沼に足を突っ込んでしまいそうだ。普段はヨーグルトを1日2個は食べてたんだけど、GW中はやってなくて、健康的な食事サボってるときはめちゃくちゃ頼りになるな…。食べたものがダイレクトに体に出るのはほんとに面白い。

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GWらしいことは、どこにもいけない分、食に全振り。特にホットプレートが大活躍していて、夕飯に餃子作って焼いたり、ブランチにクレープ焼いて巻き寿司みたいに好きなもの入れて食べたり。(家にあるもので安く簡単にできた!)

 

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そうした中でも、近所のラーメン屋で餃子のタネを買ったり、居酒屋で串カツのテイクアウトしながら、少しでも飲食店の力になれればと思う。手作り餃子キットとラーメン合わせて1100円とか、そんなにおまけしなくていいよと、胸が苦しくなるけれど。美味しかったから次も買おう。

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あとは、六花亭で送料込み3000円で売っているお菓子のセットを買った。あんまりお目にかかれないバターサンド以外のお菓子が少しずつ食べられてとっても楽しい!どれも間違いなくおいしい!

 

リモートワーク中のおともに最適でおすすめ!

www.traicy.com

 

今日はGW最後なので、安い肉で焼肉でもしようかなと思う。

日記(2020.4.26)

朝から「千鳥の路地裏探訪」の新宿編をテレビで見る。以前最終回を迎えたころにハマり、youtubeでもちょくちょく見ていたので、再放送されて嬉しい。千鳥のロケは本当に面白い。中でも特に好きなのは食レポ番組の受け答え。「そのお肉、ソースとどれくらい合う?」的な質問で、「BEGINとハンチングくらい合う」という例えには腹を抱えて笑った。先日の「テレビ千鳥」のこっそりデーモン選手権も傑作だった。千鳥や又吉、麒麟の川島ら芸人が、ゲストのアイドルに気づかれないようにちょっとずつデーモン閣下のメイクを施していく爆笑必至の企画で、よくこんなしょうもないこと思いつくなと思う。最後の方で、メイクを通り越し、悪魔風のでっかい羽根を生やして現れた川島に対してノブが言った「もうそうやん」で涙出るほど笑った。何回も見てる。

 

暇だったので、夫とそのへんを散歩しながらリアル路地裏探訪。最近オープンしたおしゃれなカフェを発見。散歩していると毎日のように新しいお店に出会うので、自粛生活が終わったら絶対いくぞ!

 

おじいちゃんとおばあちゃんがやってる昔ながらのお店で、桜餅とうぐいす餅を買い、八百屋さんでじゃがいもを100円で買って帰宅。路地裏探訪ぽい。

 

昼ごはんは、友人に高知土産でもらったかつお人間だし醤油で卵ご飯を食べる。

 

 

これに家にある醤油を入れて半日くらい置いておくと、だし醤油ができる。それがもーーーーーめちゃくちゃおいしい!!お米食べないようにしてるのに、二杯も食べちゃった…。

 

友人が「高知は観光地が少ない分、食に完全に振り切ってて何を食ってもうまい!」と言っていたが、こんなおいしいものがいっぱいあるならぜひ行ってみたい!!

 

そして、さっきおばあちゃんから買った和菓子を食べながら、ネトフリで梨泰院クラス完走!!!!おもしろかったーーー!!!

www.netflix.com

 

おお、おお、おもしろかったよお、本当におもしろかった!!(語彙力)

 

前科者であるパク・セロイが、外食最大手の長家に対する復讐のため、仲間の力を借りながら長家を超える居酒屋(会社)になることを目指すストーリー。うちの母方の親族たちは韓国ドラママニアで、DVDの貸し借りを永遠にしているのだけれど、「日本のドラマなんかもう見れへんなるで!」と言っていたことを思わず思い出した。クオリティはもちろん、俳優がそもそも美しすぎる…。服もおしゃれで、眼福この上ない!

 

ハンターハンターの蟻編かってくらい反撃されるたびに「もう無理じゃん」と思ってしまうのに、どこまでもセロイなら大丈夫だろうという安心感があるので「次どうするんだろう!?」の期待をもって見進められる。それが見ていてとても楽しかった。

 

イソ役のキム・ダミ可愛かったなー。韓国行きたいなー。韓国にハマる人の気持ちがよくわかった。大学生のとき、韓国語の授業をとっていたので、単語はわからないが音の読みは今でもぼちぼちわかる。せっかくだからこの機会にちょっと勉強してみようかな。

 

晩御飯は義実家から大量に送られてきたお肉を使ってから揚げ。

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その前はカレイの煮つけだった。初心者はクックパッドなど使わず、ちゃんとしたところの初心者用のレシピを見て作れ、とのことで、実践しているところ。自粛期間中の料理、ガンガン頑張るぞーー

 

日記(2020.4.22)

起床即、なんかイライラしていたので、「あーこれホルモンバランスが崩れてるわー」と気づく。

 

昔は性格なのかと思っていたけれど、こういうイライラには毎回確実に原因がある。近年、ホルモンバランスを整える薬を飲み始めてから気づいた。今回の場合、薬を飲む時間が大幅にずれたのが理由だろう。低気圧とか、季節の変わり目と同じように、ホルモンなんかどうしようもないので、休みなのをいいことに、徹底的に自分の機嫌をとることにした。ほんと、一生子宮に左右されて生きるの面倒くさ~。低気圧とかバカにしてたけど、アラサーになってからモロに影響を受けてしまう。でもこういう不安を、躊躇なく外的要因のせいにできるようになって本当によかった。

 

毎日「スーパーに行かないゲーム」という名の我慢大会を一人で実施しているのだけれど、食材が底をつき始めた。せっかくだし、自分の機嫌取りのために、まだ行ったことのない鮮魚が売りの有名なスーパーに行った。

 

行ってみると、他のスーパーでは勝負にもならないくらいデカくてピッッッチピチの魚たちが、客の祭りのような熱気の中、次々とパッキングされていた。大きなブラックタイガーが17匹くらい入って798円!!プリプリのぶり三匹で380円!!買うしかない!大葉も100枚で100円!!

 

よーし今日は人生初の天ぷらをするぞーと意気込んで帰宅。

 

「なるほど私は分量がわからない系のバカなんだな~」と自覚するほどの量ができた。4人家族か、運動会の日かなんかか?でも二人でほぼ食べ切った。

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天ぷらのカスつきまくってるから、次はとるやつ買ってやろう。

 

自炊をするようになって、食卓に並んでいるものが一体いくらでできているのか計算するようになってけれど、今日天ぷらに使った分は二人で合計750円くらい。天ぷらって外で食べるもんだと思っていたけれど、家でやったらこんなに安くつくなんて。面倒くさがらずに揚げ物ももっとやろーっと。

 

***********

 

こうも自粛生活が続いて、そこそこ暇な生活を送っていると、自分は「意味のないこと」がむちゃくちゃ苦手だと再認識する。

 

だから、出社してすぐに昨日の晩御飯に使った野菜の栄養価を調べるし、1日あたりの材料費を割り出したりしてしまう。作ったものに意味を持たせたいからだ。

 

無意味なことが苦手なくせに、今の職場みたいな、人生においてほとんど無利益なところに安住しているから、機嫌よく仕事ができないんだろうなとも思う。サイテー。

 

なんとか今の生活の中に意味を持たせようと、やりたかったことを改めて頑張ることに決めた。1つは、とりあえず人に見せられるようなビジュアルの料理を作ること。2つ目は、本を読むこと。ちゃんとやるぞ!

 

意味のないことは、私にとって何者にもなれないことだ。私の卑屈な部分はここからも生まれていると思う。こういうこと書いていると、いつまでたっても自分のヒーローが和田唱である理由を痛感するのであった。もちろんそういう意味で、アルバムは「THE 7TH VOYAGE OF TRICERATOPS」が一番好きだ。


TRICERATOPS - Ace

日記(2020.4.20)

勤務開始ギリギリに間に合うように起床。起床時間はどんどん遅くなり、もはや目覚めたころには朝ドラも終わっている。

 

せっかくなので、在宅勤務期間のしばらくの間、日記を書くように心がけてみようと思う。

 

また月曜日が始まってしまった。特に平日は、多少甘やかしながらも、とにかく!!!太らないことを意識して生きている!!!!

 

やっと間食が減って、体が空腹に慣れてきた!一歩前進!なので、普段やってること少しまとめてみようと思う。

 

とりあえずここ1年のルーチン、朝食は白湯と、酵素をしっかりとりたいのでフルーツ食べて、ヨーグルトにはちみつかけたやつ。はちみつ始めてから冬に喉がイガイガしなくなって、とても助かってる。毎年、1分以上止まらない突然のイガイガ咳に悩まされていたけれど、この習慣を始めてからすっかりなくなった。スーパーに売ってるやっすいやつで全然大丈夫!殺菌作用があるので、コロナ対策にもいいはず。

 

パン大好きババアだけど、食パンは3か月に1度くらいしか買わないようにしてる。ほんとは朝食にめっちゃ食べたい…。パンヌ…。大好きなのがみの食パンはよ買いに行きたい!

 

昼と夜は、湯通しor千切りキャベツをモリモリ食べてから食事。だいたい一日に一人当たりキャベツ1/4は消費してて、お米の代わりに食べるようになった。米も好きだし、週に何回かは食べてるけど。とにかく食物繊維をとって、体に溜めないように頑張ってる!おかげで私は1.5か月で1キロ、夫は4キロ痩せた。

 

あと、私は我慢が苦手なので、ついつい食べてしまう個包装のお菓子を買うのをやめた。揚げ一番とか、家に置いてたら知らん間に無限に食べてるし…。

 

その代わり、堂々と3時のおやつタイムは作ることにした。在宅つまり無限間食タイムなので、こっちの方が楽しみがあって潔く我慢できる気がする。最近はパンヤのレモンケーキが大好きで、食べるのが一日の楽しみ!

 

tabelog.com

 

夜は気休め程度だけど、少なくとも1.5km~3kmは散歩するようにしていて、これがものすごい気分転換になる。夜はほとんど人もいないので、安心。

 

寝る前はyoutube見ながらヨガ。もう何回も言ってるけど、このヨガ(ストレッチなのかな?)マジで効く。もう1年半くらい毎晩やってるかも。

 


しなやかな体を作る毎日の9分間ストレッチ【柔軟性を高めて代謝UP】#家で一緒にやってみよう

 

どれだけ寝不足で次の日の体調不良が予想されても、これやるだけで翌朝スッキリするので、最初はドラゴンボールの仙豆か何かかと思った。代謝アップと体幹を整えるためにやってる。石井亜美ちゃんには頭が上がらん…泣

 

日々のルーチンはこんな感じ。だいぶ我慢できるようにはなってきた!

 

それでも、運動不足なのか、起きたときに変に筋肉痛になるようになってしまった。なぜか枕がいつもより高く感じるのも困ってる。こんなの初めてだ~めっちゃ嫌!!

 

土日はもうあきらめて、食事を楽しみにテイクアウトとかしてるけど、できるだけ自炊してカロリー抑えてる。

 

でもホットヨガに行けないのがとにかく辛い。LAVAで汗かきまくった後の自分の体って、びっくりするくらい引き締まって、ものすごく自分を好きになれるんや!!!!(大声)その肯定感がなくなってしまったのが悲しい。

 

今は体重はそこまで増えずだいたいキープできてるけれど、週に一度のホットヨガの機会がなくなったので、正直プヨプヨ。世間がこの様子ではいつ行けるかわからないので、一旦退会するつもり。悲しいけど…。お世話になったから、この状況で会社の経営を考えると申し訳なさすぎる。けれど、我が家も少しずつ食料の備蓄をしているせいで、食費を目標額に抑えられなくなり、露骨に食卓にもやしが増えてしまっている。大好きだからお金払って籍だけ置いておくことも考えたけれど、自分にも生活があるから仕方ない。

 

節約的な意味でも、リスク減の意味でも、毎日「スーパーに行かないゲーム」を一人で行っており、できるだけ家の食材でなんとかやりくりしている。今月あと10日か…。

 

そもそも5/6までの自粛になるとは思えない。いつまでこの状況なのか、不安でいっぱいだ。通販で北海道のお菓子を注文してしまったので、それも不安でいっぱいですが、なんとかキープできるように頑張りたいよ~~~うわ~~~夏にタンクトップ着たい~~~!!今年は無理めな気がする~~~~!!!!ああ~~…ホットヨガしたい…。

日記(2020.4.17)

昨年、実家を出て今の仕事をみつけるまでの無職期間に、母が口にした「私は、家事に助けられることもあるのよ」という言葉に、「わかる!わかるよ!」と大きく頷いた。

 

まったくその通りだ。在宅勤務が始まった今、その言葉がよみがえる。

 

家事は、家の中での役割を与えてくれる。そのため、どうしても職場内でやらないといけない仕事が多く、そう忙しくはない在宅勤務期間中の安らぎの一つになっている。

 

「洗い物がちょー少ないのにすっごくおいしいおかずができた!」とか、「普段は買わないホッケ焼いたらハイパーうまい。発見」とか、そういうことがめいっぱい私の自尊心を高めてくれる。ほらほら、さっき友人から届いた花束も、古いバケツを洗って、水をかえてあげたらびっくりするくらいシャキッとしたよ~!!なんて、いちいち騒ぎ立てる。

 

あ~…。外に出たい。クソつまんねー。

 

1/19に行われた文学フリマに、京都で活動しているお友達の梶谷いこさんの出店のお手伝いに行かせていただいた。いつか何か自分の書いたものを売りたい、と思いつつも、別に部活でも仕事でもない一人ごとを行動に移すには、相当なエネルギーがいる。こうしたいな、ああしたいなと思うきっかけになればなあ、と思って手伝いを名乗り出たのだけれど、それはもう大きな収穫だった!

 

いこさんの本はオープンとともに、真っ先にブースに来た何人かのお客さんに「今日はこれを買いに名古屋からきました」というような、いつか言われてみたいかっこいい言葉をかけられていた。すごい!

 

しかも、みんな名乗らない!私だったら、「twitterでフォローさせていただいている〇〇です~」とか絶対言うのに!(ああこれって、もしかすると浅ましかったのかな…)

 

来る人来る人、「これを買いに来た」とだけ言ってすぐ去っていく。そういうお客様にもいこさん同様のスタイリッシュさを感じる。なんと振る舞いも服も、みんなおしゃれだな~。

 

こうやってクリエイターが作ったものの売買が成立する瞬間だけでも、最高にフレッシュで刺激的だった。私も小さな紙のZINEでいいから、作ってみたいな。

 

とりあえず、ちゃんと本を読もう、私にはインプットが少なすぎる。そう思い、今年に入ってからどんなに忙しくても月に1冊は読もう、という目標を持つ。もう少し、上手に文章を書けるようになりたい。しばらく結婚式の準備でめちゃくちゃバタバタしていたけれど、一応目標は達成できている。

 

自粛生活の目標は読書だ!と言うと、夫には「小学生の目標みたいだね」と言われ、ちょっとしょげた。でも、圧倒的に足りなかったものなので、今後生活リズムの中にしっかり入り込むくらいにしていきたいな~

 

自粛疲れであつまれどうぶつの森も買いましたので、はよいい感じの島にしたい。あとはネトフリの梨泰院クラスにハマってる。

なんなんだこの世界

ついに、在宅勤務なんか不可能だろうという業務を行っている私ですら、前日の昼頃、急に在宅勤務を指示された。家の前ではあんなにきれいに桜が咲いているのに、外に出たらバイオハザードだなんて訳が分からない。ナウシカの漫画版みたいな世界はいつかくると思っていたけれど、それに近い世界に思っていたよりもはやくなってしまったなあ。

 

 

私は来月予定していた自分の結婚式を延期した。この結論に至るまで、どれほど苦悩したか言葉にできない。「だめかもしれない」と思い始めてからは、ずっと世間に試されている気がして、完全にノイローゼ気味になっていた。

 

先月、まだ世の中がここまでの状況になる前、うちの会社ではまだギリギリ飲み会が行われていたのだが、ある日、同僚に「明日の飲み会に行くのが怖い。〇〇さんはどう思いますか?」と聞かれた。私はどうしても、このウイルスが怖いと言いたくなくて、「大好きな上司の最後だし、私は行こうかな」と返事した。「ん~…そっか!」と、不服そうに同僚はその場を去っていった。

 

「私も怖い」と同調することが、その時の私にはどうしてもできなかった。でも怖いと言ってしまったら、あんなに苦労して準備した結婚式を、やれないって自分で認めてしまうことになる。もう再来月の状況は想像できるし、できないなんて、薄々わかってるのに…。

 

だから同僚に「私も怖いから、やめとこうかな」って言ってあげれなかった。同意がほしくて私に相談したのわかってるくせに、私は私のエゴを通してしまった。上司の送別会が諦められなかったんじゃない。結婚式を、諦めたくなかったから。もう自分の気持ちをどうしていいかわからない、同僚に悪いことをしてしまった、と、たいしたことでもないはずなのに、ぼろぼろ涙が出てきて、別の同僚の胸を借りるようなこともあった。会社がまだ飲み会してようが、主役の私達こそ、ゲストに迷惑をかけないよう、誰より外出を控えなければならないのに…。1か0の答えを出すには、いろんな気持ちがこんがらがってうまく歩けない。本当に馬鹿だ。

 

悔しいとか悲しいよりも、もっともっと複雑な気持ちで、苦しかった。「延期して、ゲストが安心して来れる頃にやろう」と二人で決めてから、式場と直接話し合うまでの数日間も、胃に穴が開くんじゃないかと思った。はやく伝えないとみんなが不安になる…とわかっていつつも、プランナーと相談するまでに不確定な回答をするのも避けたかった。一部の遠方のゲストだけ先に伝えたけれど、LINEを一通送るたびに私は大泣きしていたので、夫を相当困らせた。夫だって、結婚式の準備のために諦めてきたことがいっぱいあったろうに…。泣

 

もちろん、大切なゲストのことを一番に考えてこの決断をしたけれど、それでもやっぱり、「仕方ない」では処理できないたくさんの気持ちがある。結婚式をしたことのある人ならわかってもらえると思うけれど、準備は大変なんてレベルではなかった。楽しいこともたくさんあってけれど、それ以上に想像を絶する気苦労の多さに、メンタルがしなしなになった。

 

つまり、どうしようもないこと、仕方のないことなんか痛いほどわかっているのだけれど、そうとはわかっていてもすぐには飲み込めないほど、いろんな想いと語りきれないような苦労があったのだ。

 

きっと来年になるだろうけれど、本当にそのころ世間が落ち着いているかもわからない。経済も破綻しているかも。あんなに楽しみにしていたのに、今ではとてもじゃないけれど、まだ延期後の式のことなんか微塵も考えられないのが本音だ。

 

でも、それでも心配して話を聞いてくれたり、zoom飲みをしようと声をかけてくれたり、果てはケーキまで送ってくれる友達までいて、そのあたたかさに胸がいっぱいになる。気落ちしてられないな、と思う。延期の連絡をしたとき、「私には到底思いつかない」と思うようなあたたかい言葉をみんなが送ってくれた。準備の辛さがピークのときは「誰も自分たちの結婚式なんか興味ないだろう」とネガティブになることもあったけれど、それが杞憂だったと気付いた。本当に本当に、いい友達を持ったと思う。なおさら、ちゃんとみんなに結婚の報告ができる機会が持てますようにと、祈るばかりだ。

 

あと、自分が少し前を向けたきっかけに、同じように今回の影響で困っている畜産農家支援購入をしたことがある。グズグズしまくった末「自分たちだけじゃないよな」という思考になったタイミングで、twitterで流れてきた農家のお肉を買った。そうすると、すーっと胸が楽になった。負の感情は、負しか呼ばないことを、ここで痛感する。影響は違えど、今同じように苦しんでいる人を助けたいという前向きな選択が、驚くほど心に爽やかな風を吹かせてくれた。

 

せっかくお買い得な価格で高級肉が買える機会でもあったので、実家と義実家にも1セットずつ、いつもの感謝の気持ちを込めて贈った。親には甘えてばかりで、あまりこういうこともしないので、喜んでくれたのがとても嬉しかった。

 

結婚してから私も夫もお小遣い制になり、支援できる額にも限界はあるけれど、少しずつ大好きな場所や文化のことも支援したい。とりあえず、まずはライブハウスnanoでグッズを購入した。ここがなかったら、今の私はない。京都でもいっとう大切で、絶対に助けたい場所だ。そしてこの機会に、私もさっさと電子マネーの手続きをして、各所にお金を落としやすくしなくっちゃ。

 

途中、どす黒い気持ちばっかりで、読んでてしんどい人がいたら、ごめんなさい。でもこの悔しい気持ち、いつか忘れても、ちゃんと残しておきたくて。だって、しんどかった、辛かったって、つまり、めちゃくちゃ頑張ってたってことだから…泣

 

どうかどうか、みんなが健康でいられますように。外にも出れず、日々息苦しいですが、なんとか乗り切れるよう、祈っています。

 

とりあえず、ホットプレート買った!焼肉すっぞ!

 

女の当たり前へのギモン

何度も更新しようと思って記事を書いていたのだけれど、ちゃんと書こうとしすぎて全然更新できなかった。相変わらず、適当が苦手だ。

 

■結婚した

昨年のいい夫婦の日に結婚した。適齢期になってからは、年々危機回避能力が高くなり、「毎年7/7と11/22はtwitterとインスタグラムを開かない」と決めていたのだが、薄情にも自分もいい夫婦の日に入籍したのであった。

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ま、まさか私がティファニーだなんて…!今までのお前なら絶対どこかの工房でオリジナル指輪作ってただろ!!というツッコミをグッと呑み込む。指輪は二人で見に行って決めた。「俺はカルティエがいい!なぜならミーゴスが使っているから!!」という夫の意見は見事に聞き流され、一番つけやすくて可愛かったティファニーにした。見栄っ張りな自分たちらしいなと、すごく気に入ってる。

 

音楽が好きな人とは結婚することはないだろうと思っていたけれど、結局音楽が好きな人と結婚した。

 

でもバンド活動をしていた私に対して、夫の音楽表現はDJだし、ヒップホップが好きな人なので、音楽の趣味はそこまで合う訳ではない。

 

だから、個人的には音楽の話をしなくてもいいのがめちゃくちゃ楽で、うまくいっている理由の一つなのかなあと思う。

 

正直なところ、今は料理したり掃除したり、日々の生活をまわしていくことが何よりも楽しく、新しい音楽に対して以前のような好奇心が持てなくなってしまった。「お、これいいじゃん」とマイペースに音楽を聴いている自分にとって、相手の会話レベルまで新譜を聴いて話を合わせていく努力ができない。だから、どんな話題でもだいたい通じるけれど、音楽の趣味がドンピシャでないというのがとても楽だ。

 

まあ、「タイラーザクリエイターの新譜ホントいいよね~」って話したりするし、聴いてるものが全く違うなんてことはないんだけど。

 

同棲生活がぼちぼちあったので、結婚して日々の生活がそんなに変わる訳ではなかったけれど、親戚付き合いが増えたり、毎週のようにファイナンシャルプランナーのもとに通って、さあどの保険に加入するかと話し合ったり、なるほど「生活」以上に「人生」ベースで考えることが増えたのであった。携帯に「家族割」が適用されたときも、感慨深かったなあ。

 

夫はいつだって一緒に考えてくれる人だ。私がずっと勝手に背負ってきた荷物を一緒に担いでくれる。一人じゃないって、こんなに楽チンで幸せなことなんだと思う。結婚して本当によかった。毎日がとても楽しい。

 

 ■2019年の一文字は「怒」

 

とはいえ、やたらと怒っていたのが2019年。

「女」としての扱われ方にひたすら疑問を抱いた1年だった!!

 

私の転職先は、名を聞けばとてつもなく公的かつお堅い職場で、今までベンチャー企業でしか働いたことがない自分にとっては、その環境に天と地ほどの差があった。

 

仕事は楽で、定時に帰れるハイパーホワイトな企業だが、まあまあな縦&男社会。課内に女は私だけ。

 

私の仕事は、毎朝社員の使ったコップを洗うところから始まる。マジで意味不明。コピー用紙も何故か私が替える。ちなみに、コピー用紙って結構重いけど、他の課の大きいお腹をした妊婦の同僚がコピー用紙を変えていても、誰も声をかけない。

 

社員は良い人がたくさんいて、大好きな上司にも同僚にも恵まれ、本当にありがたい。けれど、例えばどこかの大臣が「子供は最低3人産むように」と発言してひんしゅくを買ったあの出来事が、スーッと脳裏をよぎるような、女に対して何か履き違えている時代遅れの考え方が、特に年配の社員に見え隠れするときがある。

 

たぶん、男性社会の部署なのもあるのだろうが、こんなにも「女が働くということ」に向き合ったことはなかった。たとえ雇用形態が異なったとしても、働く仲間として尊重されるべき部分があるんじゃないかと思う。

 

違和感が拭えなくて、頼みの綱だと思っていた会社の労働組合の活動報告には毎回目を通していたし、同僚たちのように「だって我慢すればお給料もらえるし」と丸め込めなかった私の意見は赤裸々に伝えもした。

 

そうやって抱えてきた「女の扱われ方」に関する疑問と、結婚のあれこれは直結していて、幸せであると同時に、最初は結構しんどかった。

 

好きな人と同じ苗字になるのって、もっと幸せなことだと思っていたのに、29年間付き合ってきた苗字を手放すのは寂しかった。本籍地が夫の実家になったり、そういう些細なことが、思いがけず鋭利な針となり、チクッと胸を刺した。自分が自分たる証が、ベリベリと剥がされて、有無を言わさずベチャッと新しいラベルをつけられる感じに、実を言うととても葛藤があった。

 

誰に話しても、「私も同じこと思ったよ」と言われたが、友人らの言うそれはマリッジブルーに値するものであり、私の場合はそれだけではない気がした。仕事で感じている不満が、女が結婚する上で当たり前だと思われていることに対する疑問をより深くした。

 

例えば、女だから身を挺して家の考え方に沿わないといけないとか、旦那の実家に足を運ばないといけないとか、台所に立たないといけないとか、そういうのがあまりよくわからない。「嫁ぐ」って一体何なんだ。「妻」はいいけど、「嫁」って呼ばれるのは好きじゃない。

 

そもそも、育ってきた環境で常識なんか異なるはずなのに、どちらかだけが尊重されるべき、なんていうのはおかしいと思う。どちらの常識も尊重されるべきなのだ。

 

今まで感じてきた世の中の当たり前に対して、初めて疑問を感じるようになったのが2019年。当たり前を当たり前に享受してはいけない、それが正解だなんて限らない。と、既婚者の立場となり、今話題の「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読みながらも強く共感する。 私自身の、2019年の大きな成長だなと思う。

ちなみに情報源をインターネットから新聞に変えたのも、自ら疑問を呈するようになった大きな要因なので、今年もこの習慣を続けたいな。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

 

 

私が希望する訳ではないけれど、夫婦別姓を望む人の気持ちが、結婚して少しだけわかった。利便性だけで追及されてきた問題ではなかったんだ。配偶者にこういった不自由がほとんどないのは、フェアじゃないなと、諸手続きの面倒さも含め感じている。毎日のように隙間時間を使って銀行印を作りに行ったり、パスポートセンターに行ったり、非常に面倒だった訳だけど、「結婚した女の特権だと思えば」と言われても、楽しむことができず、なんだか切ない気持ちになった。

 

正月の帰省時だって、福岡の義父母はとてもよくしてくれるし、わざわざご馳走を用意して待っていてくれた。親戚もびっくりするくらい優しい方ばかり。義母方の祖父母が小さな涙を光らせて「おめでとう」と言ってくれたときは、私も嬉しくて泣きそうだった。そして今回の帰省では、特にお義母さんと仲良くなれたことがすごくすごく嬉しかった。

 

しかし、それと結婚した女の当たり前がわからないのはまた全く別の話だ。

 

なんにせよ、答えの一つ一つは私一人ではなく、結局は夫婦でみつけるものだと思うので、今はまだ疑問を泳がせながら、結婚1年生として何がベストなのかを探している途中だ。こういう疑問や怒りを直接ぶつけても、一生懸命私の立場を理解しようとしてくれる夫には本当に感謝している。私は自分の父よりも優しい人には一生かけても出会うことはないな、と思っていたけれど、菩薩の父と同じくらい、優しい人に出会えたとも思う。一緒に考えてくれることが、優しさなんだなと、夫を見て思う。

 

こんな感じで、結婚して思うことがいっぱいある訳だけど、それによって文化指数のガクンと減った自分を、つまらないって思われるのかな。ということも、日々思う。

 

だって、私も「あのアーティスト大好きだったけど、結婚してからなんか作る曲落ち着いちゃってつまんない」って言ってきたんだもんな。

 

けれど今の私は、文化的な活動以上に、スーパーでいかに野菜を安く買っておいしい晩御飯を作るかということが、楽しくて楽しくて仕方がない。

 

当事者からしたら、こんなに充実した日々はなく、つまらない瞬間なんか、一瞬たりともないのだけれど。うるせー、私は毎日、小躍りしちゃうくらい楽しいよ!