フジロック配信など

フジロックの配信で毎日アルコール9%の酒を飲んでいたら、音楽はやっぱりいいなあと思う気持ちと、最近の気疲れがどっと表に出てきてだいぶカオスだった。コロナ禍でコミュニケーションにストレスを感じることが多く、かなり参っている。ひとまずSNSから距離を置くのが一番なのかもしれないなあ。コロナ禍によるストレスなのに、元の世界に戻るのもとても怖い。「来年こそフジ開催してくれ!」というたくさんのツイートを見ると、全くそうは思えない今の私の不健康さを痛感するのであった。

 

めちゃくちゃに酔っているときにフジ配信3日目のサンボマスターのライブを見て、「この人なら音楽で世界は変えられる気がする。まるで20世紀少年のケンジみたいだな」と思っていたら、2分後くらいに夫が全く同じことを言いだして驚いた。私は特に、エレカシのミヤジと奇妙礼太郎に対してよくそう思う。今年の配信はほぼ一曲ずつだったけれど、エレカシは「ガストロンジャー」で、混沌としている日本の政治の状況を思うと、例年以上の重みを感じた。Mステで歌ってくれよ。そして最後のThe Cureでは膝に湖ができるんじゃないかというくらい泣いた。

 

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そういえば最近、友達のブログを見ながら、私もHSP(Highly Sensitive Person)の疑いがあるなとふと思い、診断テストをしたらやっぱりその傾向があった。カテゴライズされると結構楽なもので、「あーだからこういうこと苦手で、逆にこういうことが得意なのか~!!」とスッキリしてよかった。光や音などの刺激分野には当てはまらないけど。

 

blog.counselor.or.jp

 

HSPだと思い始めたきっかけは、映画を見ているときにしんどくなることが増えたこと。自分は感受性が強い方だと周りに言われるが、中でも共感力の強さには自覚がある。最近は映画の中に入り込みすぎて、現実との区別がつかなくなり、登場人物の心の痛みや恐怖がダイレクトに響くことがある。「心の境界線が薄い」ということなのだろう。話題になった映画「パラサイト」も、気持ち悪くて映画館を出ようか何度も迷った。同じようなネガティブな感想を持つ友人は他にもいたけれど、「あの暮らしを見て自分の生活がいかに尊いものかと知った」とのことで、私のまるで自分がそこにいるかのような嫌悪感とは全く別ものだなと思った。

 

特に最近韓国の作品を見ることが増えているが、全員知らない役者なので、まるで本当にあったことのように思えしまって、苦しくなりがちだ。邦画だと、役者のことを知っているので、例えばどんなに菜々緒が悪役を演じていようが菜々緒なのだが。邦画見てる時の「うおー演技ウマ~!」くらいの余裕があると気が楽。

 

中でもネトフリの「愛の不時着」の少佐の存在にはストレスがたまりすぎて、心臓が爆発するかと思った。白人警官による黒人差別が問題になったので、「ブラック・クランズマン」も観たけれど、これも秘密がバレないかハラハラして、なかなかしんどかったなー。

 

ということを考えていると、私は以前秘書の仕事をしていたのだけれど、あれは今思えば合っていたんだなと思う。危機管理能力が高いことや、些細な変化に気づきやすいのもHSPの特徴なので、少ない情報の中で、起こりうるパターンを想定し、可能性のあるところには根回しすることを意識しながら仕事をしていた。

 

だから、逆に「行き当たりばったり」というのは苦手。毎日「ランチを何食べるか」という小さなことにも、その日の天気、曜日、予定、を加味しながら頭をフル回転させて考えてしまうので、めちゃくちゃしんどい。

 

普段から、他人の仕草や行動から得る情報量の多さに苦しくなることは多い。でも、特に仕事においては、自分の性質によって得をしていることもたくさんあるので、うまく付き合っていけたらいいなあと思う。自己肯定感の低さはなんとかしていきたいけど。

 

以前「今日ツイッターで自己肯定感の低い長女ってツイートが流れてきたんやけどな、これまさにあんたのことやで!」と夫に言われ、「ば、ばれたー!!キャ、キャイーン!」と怒られた犬のような顔をしていたら、「なので今日から末っ子やと思いなさい。」という非論理的かつ突拍子もない夫のアドバイスが最高すぎて、これは私の中で伝説である。

 

そういや、私は周りの恋愛事情などにはかなり鈍い方なんだけれど、去年会って二日目の人に、なんとなく「もしかして文字に色がついて見える人ですか?」と聞いたら「そうです」とのことだった。その人には後日、「共感覚を隠していたのに、勘が鋭すぎて怖かった」と言われ、それが一番HSPに関して納得できるエピソードなのかもしれない。キャイーン

 

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日本近代文学ちゃんと読もうキャンペーンは続けていて、最近は三島由紀夫の「潮騒」と川端康成の「伊豆の踊子」を読んだ。偶然にも三浦友和山口百恵映画化シリーズになってしまった。ちゃんとタオルで裸隠してる百恵ちゃんの画像見ながら読んだ。

 

地方が舞台の小説ばかり読んでいるせいで、旅行に行きたくて仕方がない!いつか落ち着いたら、潮騒の舞台の、三重県の神島行ってみたいよ~。

 

www.iseshima-kanko.jp