福岡の美味しいお米が、生活にもたらすもの

夏頃から、我が家の食卓には夢つくしという福岡のお米が並ぶようになった。

 

なぜ関西に住んでいる私が福岡の米を食べているのか疑問に思われるかも知れないが、同棲している福岡出身の恋人の母親が、ダンボールに詰めて送ってくれたありがたい救援物資の中に入っていたのだ。

 

このお米が、それはもう夢中になるほど美味しい!

 

弾むような弾力、すっきりした粘り、なんと言ってもほっぺたが落ちるほどの色めく甘さ…。結構噛んでから甘みがくるお米も結構あるけど、二、三度噛んでちょうどいいタイミングで甘さが広がるところも好きだ。

 

【精米】福岡県産 白米 夢つくし 5kg 令和元年産

【精米】福岡県産 白米 夢つくし 5kg 令和元年産

 

 

実は私は、三ツ星お米マイスターの資格を持っている。過去に米屋で働いた経験があるのだ。米屋では、本当においしいお米の味を理解するために、食味の極意を教わりながら、年間100種類以上の米を食べていた。なので、美味しいお米の味は普通の人よりもちょっとだけわかる。

 

さっき夢つくしのことを調べたら、なんと食味ランキング特Aを取得している立派なお米!私の舌もちゃんと健在じゃん!!と、安心した。

県産米「夢つくし」、「ヒノヒカリ」の2品種が3年連続で最高位の「特A」を獲得~平成30年産米の食味ランキング発表~ - 福岡県ホームページ

 

というわけで、久しぶりにこんなにきらきらして美味しいお米に出会えて、とっても感動したのだった。夢つくしのあまりの美味しさに、おかずなしでごはんだけで食べてしまうくらい。家では「これ米ちゃう、砂糖や」とか「ツヤツヤが宝石みたいやろ?」とか、わあわあ騒ぎ立て、毎日お米を炊くのが楽しみになった。もちろんおかわりの回数も増え、プクプク太っていったのだけれど、そんな悔いも一切なし!だってこんなに美味しいんだもん、仕方ない。

 

特におにぎりにするのがお気に入り!私は、少しぽちゃっと見えても筋肉質で、重力に逆らってキュッと肉がついているタイプの男性が好きなのだけれど、まさに米粒の一つ一つがそんな感じ。キュッと実がしっかり詰まっていて、昼ごはんに食べる頃には冷えているおにぎりは、炊き立てのお米とはまた別の美味しさがある。粒感と重量感が増して、お米の主張が激しいのに、パクパク食べられる。

 

私にとって、夢つくしおにぎりとの最高の食べ合わせは、カップヌードルの味噌味!このカップヌードルに対して、おにぎりのあるときとないときでは、551のCMの家族ぐらいテンションが変わる。

日清 カップヌードル 味噌 83g ×20個

日清 カップヌードル 味噌 83g ×20個

 

 

米屋で働いて感じたことは、お米は知れば知るほど面白く、想像以上に奥が深いということ。産地に限らず全国においしいお米があることや、同じコシヒカリでも、産地によって味が異なることや、口に入れた瞬間からじんわりと優しくあたたかな香りが鼻を通り抜けるまでの過程を楽しむ時間まで、いろんなことを学んだ。

 

お米には、私の好きないろんなカルチャーと同様に、沼に浸かっていくような面白さがあったのだ。

 

でも、そんなお米づくしの毎日も随分昔の話。実家を出てからは、スーパーで一番…はさすがにマイスターを名乗っていた者として気が引けるので、二番目に安いお米を買って、なんとも思わず毎日食べていた。我ながら、なんて安いプライドなんだ…。

 

そうやって、次第にお米の面白さや美味しさなんか、すっかり忘れていった。けれど、彼の実家から送られてきたとびきり美味しい夢つくしのおかげで、以前店長が口酸っぱく話していたことを思い出したのだった。

 

「毎日食べるものなんだから、たった数百円をケチったりせず、美味しい米を食べなさい。それだけで、食卓の質がぐんと上がるから」

 

スーパーで二番目に安いお米を買い、まさに数百円をケチっていた私がいうのも恥ずかしいが、本当にその通りだと思う。ほんと、夢つくしが届いてから、いつもの食事がうんと楽しくなったのだから。

 

家計が少しでも浮くようにと、食費を安く済ますことばかり考えていたけれど、もしかしたら削ってはいけないものまで削ってしまっていたのかも、と、甘くて美味しい夢つくしをおかわりしながら、ハッとする。彼の母の愛は、少し贅沢でおいしい食事の大切さを教えてくれる。これからは、牛肉もちょっとは買わなきゃな。

 

送ってくれた彼の母に、本当に美味しかったです、と感謝の電話を入れた。「ほんと〜。福岡ではよく売られてる米なんだけど、そんなにおいしかった?へえ~。」とのこと。

 

ここで、私はまるで小石の入ったスニーカーを履いたときのような、「ん?」という、無視して歩き続けちゃってもまあいいような、一つの小さな違和感を覚える。そして、しばらく経って気付いた。

「あ、伝わってない!」

「私まだ彼のお母さんにいい顔しかしてないから、本当に超特別に美味しいっていうの、いつもの嬉しいに埋もれちゃって、伝わってないんだ!!」と。

 

彼の母は、いつも美味しいものを送ってくれて、心の底からありがたい。そのたびに美味しかったです、と感謝を伝えている。けれど、夢つくしはその何をも凌ぐ美味しさだった。でもどうしてもまだよそ行きの顔しかしてなくて、何に関しても過剰に感動した言葉で伝えてるから、このお米の超最高ウルトラハイパーおいしい!が伝わらないんだ…。と少し悲しくなる。

 

恋人とはこの冬、結婚することになった。それはもう、あらゆる準備がとても大変で、ストレスになることも山ほどある。でも、男二人を育て上げながら、女の私の目線でいろんなことを心配してくれる彼の母が好きだ。今はまだ難しいけど、いつか、夢つくし超最高ウルトラハイパーおいしいんです!がちゃんと伝わるような、飾らない付き合いができるようになったらいいなと思う。

 

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贈り物の夢つくしを通して、少しお金を出してでも健康的で美味しいものを食べることの大切さと、遠くてむちゃくちゃ近い、結婚から生じる新しい人間関係を、思いがけず実感するのであった。

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