女の当たり前へのギモン

何度も更新しようと思って記事を書いていたのだけれど、ちゃんと書こうとしすぎて全然更新できなかった。相変わらず、適当が苦手だ。

 

■結婚した

昨年のいい夫婦の日に結婚した。適齢期になってからは、年々危機回避能力が高くなり、「毎年7/7と11/22はtwitterとインスタグラムを開かない」と決めていたのだが、薄情にも自分もいい夫婦の日に入籍したのであった。

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ま、まさか私がティファニーだなんて…!今までのお前なら絶対どこかの工房でオリジナル指輪作ってただろ!!というツッコミをグッと呑み込む。指輪は二人で見に行って決めた。「俺はカルティエがいい!なぜならミーゴスが使っているから!!」という夫の意見は見事に聞き流され、一番つけやすくて可愛かったティファニーにした。見栄っ張りな自分たちらしいなと、すごく気に入ってる。

 

音楽が好きな人とは結婚することはないだろうと思っていたけれど、結局音楽が好きな人と結婚した。

 

でもバンド活動をしていた私に対して、夫の音楽表現はDJだし、ヒップホップが好きな人なので、音楽の趣味はそこまで合う訳ではない。

 

だから、個人的には音楽の話をしなくてもいいのがめちゃくちゃ楽で、うまくいっている理由の一つなのかなあと思う。

 

正直なところ、今は料理したり掃除したり、日々の生活をまわしていくことが何よりも楽しく、新しい音楽に対して以前のような好奇心が持てなくなってしまった。「お、これいいじゃん」とマイペースに音楽を聴いている自分にとって、相手の会話レベルまで新譜を聴いて話を合わせていく努力ができない。だから、どんな話題でもだいたい通じるけれど、音楽の趣味がドンピシャでないというのがとても楽だ。

 

まあ、「タイラーザクリエイターの新譜ホントいいよね~」って話したりするし、聴いてるものが全く違うなんてことはないんだけど。

 

同棲生活がぼちぼちあったので、結婚して日々の生活がそんなに変わる訳ではなかったけれど、親戚付き合いが増えたり、毎週のようにファイナンシャルプランナーのもとに通って、さあどの保険に加入するかと話し合ったり、なるほど「生活」以上に「人生」ベースで考えることが増えたのであった。携帯に「家族割」が適用されたときも、感慨深かったなあ。

 

夫はいつだって一緒に考えてくれる人だ。私がずっと勝手に背負ってきた荷物を一緒に担いでくれる。一人じゃないって、こんなに楽チンで幸せなことなんだと思う。結婚して本当によかった。毎日がとても楽しい。

 

 ■2019年の一文字は「怒」

 

とはいえ、やたらと怒っていたのが2019年。

「女」としての扱われ方にひたすら疑問を抱いた1年だった!!

 

私の転職先は、名を聞けばとてつもなく公的かつお堅い職場で、今までベンチャー企業でしか働いたことがない自分にとっては、その環境に天と地ほどの差があった。

 

仕事は楽で、定時に帰れるハイパーホワイトな企業だが、まあまあな縦&男社会。課内に女は私だけ。

 

私の仕事は、毎朝社員の使ったコップを洗うところから始まる。マジで意味不明。コピー用紙も何故か私が替える。ちなみに、コピー用紙って結構重いけど、他の課の大きいお腹をした妊婦の同僚がコピー用紙を変えていても、誰も声をかけない。

 

社員は良い人がたくさんいて、大好きな上司にも同僚にも恵まれ、本当にありがたい。けれど、例えばどこかの大臣が「子供は最低3人産むように」と発言してひんしゅくを買ったあの出来事が、スーッと脳裏をよぎるような、女に対して何か履き違えている時代遅れの考え方が、特に年配の社員に見え隠れするときがある。

 

たぶん、男性社会の部署なのもあるのだろうが、こんなにも「女が働くということ」に向き合ったことはなかった。たとえ雇用形態が異なったとしても、働く仲間として尊重されるべき部分があるんじゃないかと思う。

 

違和感が拭えなくて、頼みの綱だと思っていた会社の労働組合の活動報告には毎回目を通していたし、同僚たちのように「だって我慢すればお給料もらえるし」と丸め込めなかった私の意見は赤裸々に伝えもした。

 

そうやって抱えてきた「女の扱われ方」に関する疑問と、結婚のあれこれは直結していて、幸せであると同時に、最初は結構しんどかった。

 

好きな人と同じ苗字になるのって、もっと幸せなことだと思っていたのに、29年間付き合ってきた苗字を手放すのは寂しかった。本籍地が夫の実家になったり、そういう些細なことが、思いがけず鋭利な針となり、チクッと胸を刺した。自分が自分たる証が、ベリベリと剥がされて、有無を言わさずベチャッと新しいラベルをつけられる感じに、実を言うととても葛藤があった。

 

誰に話しても、「私も同じこと思ったよ」と言われたが、友人らの言うそれはマリッジブルーに値するものであり、私の場合はそれだけではない気がした。仕事で感じている不満が、女が結婚する上で当たり前だと思われていることに対する疑問をより深くした。

 

例えば、女だから身を挺して家の考え方に沿わないといけないとか、旦那の実家に足を運ばないといけないとか、台所に立たないといけないとか、そういうのがあまりよくわからない。「嫁ぐ」って一体何なんだ。「妻」はいいけど、「嫁」って呼ばれるのは好きじゃない。

 

そもそも、育ってきた環境で常識なんか異なるはずなのに、どちらかだけが尊重されるべき、なんていうのはおかしいと思う。どちらの常識も尊重されるべきなのだ。

 

今まで感じてきた世の中の当たり前に対して、初めて疑問を感じるようになったのが2019年。当たり前を当たり前に享受してはいけない、それが正解だなんて限らない。と、既婚者の立場となり、今話題の「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読みながらも強く共感する。 私自身の、2019年の大きな成長だなと思う。

ちなみに情報源をインターネットから新聞に変えたのも、自ら疑問を呈するようになった大きな要因なので、今年もこの習慣を続けたいな。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

 

 

私が希望する訳ではないけれど、夫婦別姓を望む人の気持ちが、結婚して少しだけわかった。利便性だけで追及されてきた問題ではなかったんだ。配偶者にこういった不自由がほとんどないのは、フェアじゃないなと、諸手続きの面倒さも含め感じている。毎日のように隙間時間を使って銀行印を作りに行ったり、パスポートセンターに行ったり、非常に面倒だった訳だけど、「結婚した女の特権だと思えば」と言われても、楽しむことができず、なんだか切ない気持ちになった。

 

正月の帰省時だって、福岡の義父母はとてもよくしてくれるし、わざわざご馳走を用意して待っていてくれた。親戚もびっくりするくらい優しい方ばかり。義母方の祖父母が小さな涙を光らせて「おめでとう」と言ってくれたときは、私も嬉しくて泣きそうだった。そして今回の帰省では、特にお義母さんと仲良くなれたことがすごくすごく嬉しかった。

 

しかし、それと結婚した女の当たり前がわからないのはまた全く別の話だ。

 

なんにせよ、答えの一つ一つは私一人ではなく、結局は夫婦でみつけるものだと思うので、今はまだ疑問を泳がせながら、結婚1年生として何がベストなのかを探している途中だ。こういう疑問や怒りを直接ぶつけても、一生懸命私の立場を理解しようとしてくれる夫には本当に感謝している。私は自分の父よりも優しい人には一生かけても出会うことはないな、と思っていたけれど、菩薩の父と同じくらい、優しい人に出会えたとも思う。一緒に考えてくれることが、優しさなんだなと、夫を見て思う。

 

こんな感じで、結婚して思うことがいっぱいある訳だけど、それによって文化指数のガクンと減った自分を、つまらないって思われるのかな。ということも、日々思う。

 

だって、私も「あのアーティスト大好きだったけど、結婚してからなんか作る曲落ち着いちゃってつまんない」って言ってきたんだもんな。

 

けれど今の私は、文化的な活動以上に、スーパーでいかに野菜を安く買っておいしい晩御飯を作るかということが、楽しくて楽しくて仕方がない。

 

当事者からしたら、こんなに充実した日々はなく、つまらない瞬間なんか、一瞬たりともないのだけれど。うるせー、私は毎日、小躍りしちゃうくらい楽しいよ!

パナソニック賞!新米ゲット!

わーい!!前回のブログ記事で応募したパナソニックの炊飯器とはてなのコラボ企画で、なんとパナソニック賞をいただきました!!!

記事は特設サイトに載せていただいてます。

パナソニック炊飯器「Wおどり炊き」×はてなブログ特別お題「わたしの推し米」結果発表!

 

夢つくし、ほーんと美味しいお米だから嬉しい!そんなに高くないから、お米に迷ったらぜひ食べて欲しい!

 

受賞者プレゼントの旬の新米って、なにがもらえるんだろう〜?ごはんのお供のカタログもむちゃくちゃ楽しみ!

お米マイスターやっててよかった〜!届いたら心して食べます!

福岡の美味しいお米が、生活にもたらすもの

夏頃から、我が家の食卓には夢つくしという福岡のお米が並ぶようになった。

 

なぜ関西に住んでいる私が福岡の米を食べているのか疑問に思われるかも知れないが、同棲している福岡出身の恋人の母親が、ダンボールに詰めて送ってくれたありがたい救援物資の中に入っていたのだ。

 

このお米が、それはもう夢中になるほど美味しい!

 

弾むような弾力、すっきりした粘り、なんと言ってもほっぺたが落ちるほどの色めく甘さ…。結構噛んでから甘みがくるお米も結構あるけど、二、三度噛んでちょうどいいタイミングで甘さが広がるところも好きだ。

 

【精米】福岡県産 白米 夢つくし 5kg 令和元年産

【精米】福岡県産 白米 夢つくし 5kg 令和元年産

 

 

実は私は、三ツ星お米マイスターの資格を持っている。過去に米屋で働いた経験があるのだ。米屋では、本当においしいお米の味を理解するために、食味の極意を教わりながら、年間100種類以上の米を食べていた。なので、美味しいお米の味は普通の人よりもちょっとだけわかる。

 

さっき夢つくしのことを調べたら、なんと食味ランキング特Aを取得している立派なお米!私の舌もちゃんと健在じゃん!!と、安心した。

県産米「夢つくし」、「ヒノヒカリ」の2品種が3年連続で最高位の「特A」を獲得~平成30年産米の食味ランキング発表~ - 福岡県ホームページ

 

というわけで、久しぶりにこんなにきらきらして美味しいお米に出会えて、とっても感動したのだった。夢つくしのあまりの美味しさに、おかずなしでごはんだけで食べてしまうくらい。家では「これ米ちゃう、砂糖や」とか「ツヤツヤが宝石みたいやろ?」とか、わあわあ騒ぎ立て、毎日お米を炊くのが楽しみになった。もちろんおかわりの回数も増え、プクプク太っていったのだけれど、そんな悔いも一切なし!だってこんなに美味しいんだもん、仕方ない。

 

特におにぎりにするのがお気に入り!私は、少しぽちゃっと見えても筋肉質で、重力に逆らってキュッと肉がついているタイプの男性が好きなのだけれど、まさに米粒の一つ一つがそんな感じ。キュッと実がしっかり詰まっていて、昼ごはんに食べる頃には冷えているおにぎりは、炊き立てのお米とはまた別の美味しさがある。粒感と重量感が増して、お米の主張が激しいのに、パクパク食べられる。

 

私にとって、夢つくしおにぎりとの最高の食べ合わせは、カップヌードルの味噌味!このカップヌードルに対して、おにぎりのあるときとないときでは、551のCMの家族ぐらいテンションが変わる。

日清 カップヌードル 味噌 83g ×20個

日清 カップヌードル 味噌 83g ×20個

 

 

米屋で働いて感じたことは、お米は知れば知るほど面白く、想像以上に奥が深いということ。産地に限らず全国においしいお米があることや、同じコシヒカリでも、産地によって味が異なることや、口に入れた瞬間からじんわりと優しくあたたかな香りが鼻を通り抜けるまでの過程を楽しむ時間まで、いろんなことを学んだ。

 

お米には、私の好きないろんなカルチャーと同様に、沼に浸かっていくような面白さがあったのだ。

 

でも、そんなお米づくしの毎日も随分昔の話。実家を出てからは、スーパーで一番…はさすがにマイスターを名乗っていた者として気が引けるので、二番目に安いお米を買って、なんとも思わず毎日食べていた。我ながら、なんて安いプライドなんだ…。

 

そうやって、次第にお米の面白さや美味しさなんか、すっかり忘れていった。けれど、彼の実家から送られてきたとびきり美味しい夢つくしのおかげで、以前店長が口酸っぱく話していたことを思い出したのだった。

 

「毎日食べるものなんだから、たった数百円をケチったりせず、美味しい米を食べなさい。それだけで、食卓の質がぐんと上がるから」

 

スーパーで二番目に安いお米を買い、まさに数百円をケチっていた私がいうのも恥ずかしいが、本当にその通りだと思う。ほんと、夢つくしが届いてから、いつもの食事がうんと楽しくなったのだから。

 

家計が少しでも浮くようにと、食費を安く済ますことばかり考えていたけれど、もしかしたら削ってはいけないものまで削ってしまっていたのかも、と、甘くて美味しい夢つくしをおかわりしながら、ハッとする。彼の母の愛は、少し贅沢でおいしい食事の大切さを教えてくれる。これからは、牛肉もちょっとは買わなきゃな。

 

送ってくれた彼の母に、本当に美味しかったです、と感謝の電話を入れた。「ほんと〜。福岡ではよく売られてる米なんだけど、そんなにおいしかった?へえ~。」とのこと。

 

ここで、私はまるで小石の入ったスニーカーを履いたときのような、「ん?」という、無視して歩き続けちゃってもまあいいような、一つの小さな違和感を覚える。そして、しばらく経って気付いた。

「あ、伝わってない!」

「私まだ彼のお母さんにいい顔しかしてないから、本当に超特別に美味しいっていうの、いつもの嬉しいに埋もれちゃって、伝わってないんだ!!」と。

 

彼の母は、いつも美味しいものを送ってくれて、心の底からありがたい。そのたびに美味しかったです、と感謝を伝えている。けれど、夢つくしはその何をも凌ぐ美味しさだった。でもどうしてもまだよそ行きの顔しかしてなくて、何に関しても過剰に感動した言葉で伝えてるから、このお米の超最高ウルトラハイパーおいしい!が伝わらないんだ…。と少し悲しくなる。

 

恋人とはこの冬、結婚することになった。それはもう、あらゆる準備がとても大変で、ストレスになることも山ほどある。でも、男二人を育て上げながら、女の私の目線でいろんなことを心配してくれる彼の母が好きだ。今はまだ難しいけど、いつか、夢つくし超最高ウルトラハイパーおいしいんです!がちゃんと伝わるような、飾らない付き合いができるようになったらいいなと思う。

 

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贈り物の夢つくしを通して、少しお金を出してでも健康的で美味しいものを食べることの大切さと、遠くてむちゃくちゃ近い、結婚から生じる新しい人間関係を、思いがけず実感するのであった。

パナソニック炊飯器「Wおどり炊き」×はてなブログ特別お題キャンペーン #わたしの推し米

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ちょっと頑張ってること聞いてほしい

近頃の日課。朝起きたらまず白湯飲んで、面倒でも必ずフルーツを食べ、昼は節約と野菜摂取のために自分で作った弁当とコメの代わりの無糖ヨーグルトを食べ、夜22時以降は基本飲食せず、寝る前は10分ヨガをして寝る。(寝る前ヨガは最近サボり気味だけど)

糖分を気にしてジュースは全く飲まないし、さらには腸を冷やさないよう、猛暑でも外出先のカフェでの飲み物はホットしか頼まない。趣味は相変わらずホットヨガで、最近今までの受講回数が120回を超えた。

私を知っている人にとっては、読んでるだけで、ぞわわー!な、虫唾の走るようなモデルのような気遣いだけれど、逆流性食道炎になってから、普段の食生活をこうやって顧みないと、どうしても毎日が苦しい。今でも、酒をよく飲むと翌日から一か月は吐き気がつきまとうので、しばらくは食べれるものが限られる。というわけで、仕方なくどこぞのモデルのような気遣いをしながら生活しているのだけれど。

でも、こういう不可避要因だけじゃなくて、痩せた自分でいたいという強い気持がもちろんあって…。

やっぱり自分はこうやって病気にでもならん限り痩せることはない、と確信したので、なんとしてでも今の体重を保ちたいんや!!!!!!!

そりゃガイコツだったときよりかはふくよかになったけど、努力の甲斐あって、今年もタンクトップが着れている。スタイルよくておしゃれないとこが「痩せてないと服がきれいに着れないから」とランニングを欠かさないのだけれど、昔だったら「ふーん」と遠い世界の話のように感じていただろう。今はむちゃくちゃよくわかる。やっぱり今よりぽっちゃりしてたときは、かわいい服着てもなんか残念だったし、何着ていいかもわかんなかった。痩せてからは、服を買うことがとても楽しい。同居人がおしゃれなので、その影響も存分にあるのだけれど。

でも、やっぱり見た目もコンプレックスだらけで、写真で自分の顔を見るたびに凹む。ホットヨガも、きれいになりたい!よりも、もっとコンプレックスがひどくならないか怖くてやめられないのが一番の理由だし。

だから、努力をしているから完璧だと思われることが怖くて、あんまりこういうこと言わないんだけど、最近出先でお店の人にかけられる言葉が少しずつ変わってきて、嬉しい。努力してよかったな、頑張ってよかったな、と思う。今、こういうことが少しだけ人に言いたくて、なんとなくブログを更新した。ここまでは無理だと思うけど、一番戻りたいのときの自分は去年のこの頃!

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そんなこんなで、ここ2.3年会っていない人には、一目で私だと気づいてもらえない。髪型も以前は完全に夢眠ねむだったけれど、今は茶髪でロングヘア。メイクも変えた。

だから、地元に帰っても誰も自分だとわからない安心感を得られたのが、思いがけない収穫だ。整形して逃走する犯罪者みたいだとよく思う今自分のまわりにいる人たちは、自分のいたい自分でいさせてくれるけれど、地元はそうじゃない。「〇〇ちゃんぽくないね」と、昔の自分といつも比べられる。おしゃれで色の濃いリップも笑われてからつけなくなったし、最近使ってるサングラスをつけてるところなんか見たら指さして笑うだろう。

「それかわいいね」よりも、「ぽくないね」が先に出てくる世界にどうして戻りたいと思うだろう。いつまでも過去の自分でいたいと私は思わない。いつだって私は今が一番最高だってことを肯定できる世界で生きたい。

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そういや趣味に関すること全然書いてないな。今年のフジは配信がとても楽しかった。大好きなAmerican footballは本当に美しかった。いつもアメフトを聴くと、夏の日の夕暮れや、月の見える日の終わりに人と別れるときの切なさを想う。そんな自然の美しさといつも共にあるバンドなので、大雨の大自然の中で演奏される曲の尊さには息を飲んだ。


American Football - Never Meant [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

デスキャブも死ぬほどかっこよかった…。自分は見た目も音もダサいバンドが好きな傾向があるのだけれど、こんなに見た目もかっこいい人たちのライブ久々に見て最高だった!最近の曲は全然知らないけど、もっとデスキャブ聴こうって思えるライブだったな。大好きなこの曲聴きたかったけど!


Death Cab for Cutie - "I Was A Kaleidoscope" (Audio)

その他、映画「愛がなんだ」がとてもよかったので、またホムカミをよく聴いている。なんせ当時『まんぷく』にハマっていたので、岸井ゆきの深川麻衣の組み合わせが最高だった!!!前も書いたけど、大好きな『勝手にふるえてろ』でも、ちょうどドラマ『コウノドリ』を観ていたので、そちらでは師弟関係にあった松岡茉優古舘寛治のキャスティングにキュンとしたことを思い出す。

毎日考えることばっかりで、本当に心が卑屈で狭くなっていたので、人に会わないようにしていたんだけど、やっと友達と会う約束ができるくらい生活と気持ちが落ち着いてきた。よかったー。遅くなったけど、せっかくだし夏をもっと楽しみたいなーと思う今日この頃でした。

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最近某スーパーの花買うのハマってて、ひまわり見ると元気でる。いいな〜

日記(2019.7.16)

最近、職場に行って会社の人たちに会うのが楽しい。OL10人でまとまって昼休みを過ごすのがとても辛くて、昼休みは散歩したり公園でぼーっとすることも多かったのだけれど、入社から丸々3か月経って、急に仲良くなった。逆に今は昼休みに外に出ることの方が億劫になってしまった。あんなにごちゃごちゃ言ってたのに、自分でも恥ずかしいと思う。

でも、このオチも最初からわかってたんだよなあ。私が「ごはん一人で食べる人」枠に入ってこの悩みが解決するんじゃなくて、周りの人たちのことが好きになって解決するってこと。私は、自分だけが別の行動をとるよりも、周りに馴染むことの方が最終的には楽なタイプの人間だ。今は自身の発言を浅はかだと本気で思うけれど、人間だもの。初めての環境じゃ、仕方ないか。

その中でも、とても好きな人が一人いる。いつも底抜けに明るくて、小さくてハムスターみたいでかわいい。「〇〇ちゃん(私の名前)は、こんなときどうする?」とか、「こういうことしてこう思った」とか、小さい子みたいな質問をしてくる。今日は「私はいつも人から遊びに誘われるから、自分から誘って断られたときの悲しさを昨日初めて知った!◯◯ちゃんは、そういうときこの気持ちにどう対処するの?」と、唐突に質問された。私は「しばらくショックだなーって静止してから、別の子誘うかなあ」と言って笑った。この人は見た目も心もこんなに美しいのに、当たり前で簡単なことを、確認するように年下の私に聞いてくる。たまに、こんなにも自信をなくさせた彼女の人生の切れ端を垣間見るとき、とても切なくなる時がある。

でも、私だって、毎日会社で読む読売新聞の「人生案内」のコーナーで、「宇宙のことを想像すると怖い」とか「経験したことがないのにとにかく死を恐れている」とかいうお悩み相談が取り上げられると、心の底から安心するのだ。ああ、こういうこと言っていいんだって。自分だけが変なんじゃないんだって。こんなところにわざわざ投稿して知らない人に答えを乞うている人の気持ちを考えるだけで気楽になる。

彼女にとって私は「人生案内」の投稿先であり、回答人なのだろうと思う。私は肯定ペンギンで、あまり否定をしないから。だって、価値観は一人一人違うもの。職場では、ケラケラ笑いながらしょうもない話ばかりしている。毎日どんな話ができるのか楽しみだ。今度、職場の近くの美味しいケーキを一緒に食べに行く約束をした。今回の転職、前の上司がクソだったのでかなり不安だったけれど、人には本当に恵まれたと思う。

 

誰かと暮らすことを前提にこの職場を選んだという、同じような境遇の人も多くて、いろいろと考えさせられる。バリバリのキャリアウーマンに疲れて、うちに転職して、先日産休を取り始めた人にはたくさん話を聞いてもらった。

私の友人には、結婚して仕事をやめたり変えたりする人が少なく、そのまま総合職でバリバリ働いている女性が多い。自分もそうなるつもりだったけれど、前職に嫌気がさして、結局辞めて今の職場にいる。毎日定時で帰れて晩ごはんが作れる仕事に就くことは、二人で決めたことだ。でもそれが正しかったのか、いまだに毎日考える。理由は、心の底では、私の逃げだったんじゃないかと思うからだ。私は負けず嫌いで「絶対やってやる」と努力して努力して走り続けてきて、パーンとはじけてからはゆっくり歩くことにしたけど、まだ慣れないまま、自分に対して幾分か罪悪感がある。

だから、ふと思う。家帰ってきてごはん作ってる自分に意味はあるのかな。休日も作り置きを作って、お弁当を入れている自分に意味はあるのかな。恋人に少しでも栄養とってほしいと思って、野菜ゆがいてる自分のこの気持ちは、エゴなのかな。私のお弁当は、コンビニのから揚げ弁当よりも価値があるものなのかな。なんて。どれも自分の大事な役割だし、楽しんで、誇りを持ってやるようにしているんだけれど。

そういう話を前述の先輩に話したら、「隣の芝生はいつだってめちゃくちゃ青いよ。私の経験上言うけど、バリバリ働いて、家でご飯作って待ってるなんてマジで絶対無理だよ!!」だから、「もっと自分の人生に自信を持って」と言われた。この人でもそう思うんだなと思った。

逆に、バリバリ働き続けることを選んで、二人とも帰りが遅いことで、家事ができないため、思い描いた夫婦生活ができていないという話もかなり聞く。一人暮らし×2になり、すれ違いの生活になりがち、ということだ。他人との暮らしに正解はない。隣の芝生は青いから、自分なりに時間をかけて納得していくしかない。きっと、自分が前の仕事を続けていたら、ごはん食べながら同居人と一緒にテラハ見たり、いい歳こいてぬいぐるみ片手にギャーギャーとはしゃぐ日常は一切なくなるんだろうなと思う。でも、日々の当たり前を過ごしながら、その尊さに気付くことは難しいんだなあ。

勘違いされそうだから補足すると、二人暮らしはとっても楽しくて、毎日ゲラゲラと笑いが絶えない。一緒に毎日を作り上げている感じがする。

ただ、共働きが当たり前の世の中で、もしかしたら、私は新聞で見るような問題に直面しているのかもしれない。女性が働くということ、キャリアを据え置くこと、ライフプランを考えること、仕事と家庭を両立させられるような国の保障の在り方を模索すること。私は前述に記したように自身の問題にしていたけれど、もっと広い問題なのかも。

ああ、自分も、もう少しで30歳になるのだなあと思う。最近はそんな風に自身や暮らしを顧みることが多く、政治にもやっと興味を持ち始めたのであった。

日記(2019.4.24)

もうすぐ10連休。つまり、少し早いとはいえ、新しい職場で働いて1か月ほど。都会のビジネス街で働けるのが嬉しい。天気のいい日の、ビルの間から見える青い空がとても好きだ。それだけで、ここに来た意味があると思う。

今の職場にいて、仕事に関する固定概念がみるみる崩れていくのがわかる。新しい職場は、ベンチャーでばかり働いてきた私からすると、真逆の固い世界にいるので、驚きの連続だ。ここは完全なる年功序列制の縦社会なので、競争がない。となると、何が生まれるのかというと、おおらかで優しい人間、なのだった。目からウロコ!社員は皆、本当に本当に良い人揃いだ。仕事は自分の成長のために苦しくないといけないとか、日本人はつい思ってしまいがちだけれど、そんな風に突き詰めなくても、ぼちぼちのスタンスで自分が役に立って感謝される仕事は世の中にはちゃんと存在している。思いつめなくたっていいのだ。まあ、悪い面としては、昭和気質が残っていて、年功序列ゆえにあまり頼りにならない感じの管理職が生まれることや、古臭いセクハラ発言があることがあげられるが、そういった人々も総じておおらかなことに変わりはないので、自分が仕事をする上ではあまり問題がない。

仕事に関して思い詰める必要がない分、長期の休みがなかったり、有給が少なかったり、今の仕事に関して困ることは結構あるのだけれど、就活ですべての理想が叶うわけがないのだと痛感して割り切れるようになった。人生は足し算と引き算。全部いいなんて、絶対にないから、これでトントンなのだろう。休みがたくさんあっても、精神的に苦しい方が嫌だなと思う。

思い悩む部分としては、私の部署には事務職の女の子が10人いて、毎日一緒にごはんを食べたりしなければならないこと。正直かなり疲れる。いや、かなりなんてもんじゃない。私は大所帯の女子のグループが、昔から死ぬほど苦手だ。新卒の就活のときも、グループ面接が終わった後の帰り道で毎回「私コンビニに寄るのでここで…」とさっさと抜けていたが、同じ技を今の職場でも使っている。みんな、めちゃくちゃ優しくて本当にいい子たちなのだけれど、グループになった瞬間とてもしんどい。

少し前のしいたけ占いで「みずがめ座はみんなと仲良くしたいところもあるけれど、集団生活にはどっぷり入らないで、なるべく自分だけ自由にできるポジションを確保しておきたい気持ちがある。なぜかというと、周りに巻き込まれる形になるのがすごく苦手だから」と書いていて、自分は完全にコレだと思った。グループに男がいると全くこんな気持ちにはならないのだけれど、きらきらした女だけってのがかなりキツイ。私はコミュ力がない方ではないし、知らない人ばかりのところに入れられてもまあまあ喋れるほうだけれど、女の集団に対して相槌を打ち続けるのはだいぶ苦手だ。

結局しんどいが勝って、週に3度はデスクや外で食べているけれど、それもなんだか申し訳なくて気になる。はやくなんも気にならなくなったり、あの人は一人でランチ食べたい人だから、という枠に入りたい。今心身の疲労はほとんどここに突き詰められていて、困っている。仕事は結構楽しいのにな。自分が楽な方に簡単に舵を切れるほど、周りの目を気にせずに決断できる性格でもないのが悲しい。ただ、結局問題には自分で足を踏み入れて解決していくしかないので、週2でも挑戦している自分はえらいなあとできるだけ褒めるようにしている。結局は周りが悪いというより、自分の受け取り方の問題なのだと、自分でもちゃんと理解はしているのだ。いろんなことがうまくまわるようになる日が、いつかきっとくる。それも、嫌というほど知っている。

 

そういえば、最近探していた本をkindleで買って、その便利さにとても驚いた。私は漫画が好きなので、絶対に紙!!と貫いてきたけれど、そうも言えなくなってきた。絶版で手に入らない本が読める喜び、いつでも読める気楽さ、付箋の機能などなど。ちょっと家の本棚には置きづらいなと買うのを躊躇していた本も置かなくて済んだし、自分が想像していた利便性の高さとは別の付加価値がかなりあった。結局は使ってみないと良さなんてわからないものだなと思った。

先週はコーチェラの配信をiphoneからテレビに飛ばして見た。 BLACKPINK優勝って感じだったな。あの体型を維持するためにリサはほとんど食べ物を食べないと聞いて、一応同じ人間なのだと知って感動した。たまに、食べても食べても太らない人いるじゃん。そうじゃなくてよかった。素材の圧倒的な差はあれど、国宝級の美人も努力の上に成り立っているのだと知ると安心する。あとはビリーアイリッシュ、もし10代のときに出会ってたら、どんなに夢中になっていただろうと思う。ちょーかっこいい。

日記(2019.3.26)

引っ越しから2か月が経った。

新生活は、相変わらず楽しい。住んでいる街にも随分慣れた。二人三脚で、少しずつ生活を整えていく感じにワクワクする。最近は、コーヒーを豆から挽くようになったけれど、自分一人だったら、面倒くさくて絶対にやらないなと思う。「おいしいね」とか「楽しいね」を人と共有することは、想像以上に尊いことで、人間の行動力に直結するのだと日々感じている。#ていねいなくらし に、なんとなく家族や恋人の影を感じるのは、そういうことなんだろう。

ここ一か月ほどは、朝の連続テレビ小説まんぷくを見始めて、気がつけば朝のルーチンに組み込まれたのだった。その影響で、休みの日には、スーパーで笑いながら「これ食べようよ」とチキンラーメンをカゴに入れて、卵を落として食べた。一昨日は、初めてカップを分解して中の仕組みを勉強するために、カップヌードルを買った。お互いミーハーなのが楽しくていいなと思う。あんまりこだわりがないのが楽だ。

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そして、最近の一番のトピックとして、ついに仕事が決まった!今まで働いてきた会社よりも規模が大きい会社を条件の一つとして目指していたけれど、それがちゃんとクリアできて、本当に嬉しい。次は人生初のビジネス街勤務なのもハッピーだ!とはいえ、前職の上司がウンコだったので、今回は人に恵まれるといいなあと、まだまだ不安がいっぱいなのだけれど…。とりあえず、決まってよかったなあ。

就活をしている間、私は軸が決まりきっておらず、しばらくはかなりモヤモヤする毎日が続いていた。真面目な私の「こうすべき」という自意識の葉っぱたちは、29年かけてニョキニョキワサワサと育ちに育った末、広大なジャングルを形成していたのだった。「当然総合職でバリバリ働くっしょ」とか「いい歳こいて甘えてんのか?」と囁く茂みをかき分けて、ジャングルの奥地に湧き立つ泉、つまり「本当はこうしたい」という本心にたどり着くのにとても苦労した。ただでさえ苦労するこの作業だが、特に生理前はどうしてもこの葉っぱたちに埋もれて身動きが取れなくなる。

二人暮らしをしていく中で、一体自分がどんな雇用形態で、給与で、日々のルーチンで暮らしていくべきなのか。経験したことがないから、メリットやデメリットもよくわからず、自分の希望だけで決めるのも恐ろしい。だって、今まで私一人の生活しかしたことがなかったんだから当たり前だ。にっちもさっちもいかない状態で、興味を持ったところにとりあえず応募していく不安な毎日。ただこの部屋にずっといても何も進まないと、面接に行って、通勤ラッシュの電車に乗ったり、ビジネス街に行ったり、できるだけ電車ではなく自転車で移動してみる毎日を続けてみて、やっと自分の希望が具体的に見えるようになってきた。許容範囲の通勤時間、働きたい場所、逆にここでだけは働きたくない場所、二人の生活を続けるうえで守りたいもの、続けたいこと…。街や新しい生活のルーチンを知ることで、気持ちの面でも、現実的な部分でも、「ここがベストなんじゃないか」と思える会社に巡り合うことができた。引っ越し前に転職活動を始めなくてよかった。生活のイメージがついてなかったら、もっと別の仕事を選んでいたと思う。

私が守りたかったものは、「笑顔でおかえりと言える、心に余裕のある生活」だ。

本当にこれでよかったのかなあ、なんて、正直思わない日はない。人生に正解がないことを、私は心の底ではまだ理解できていないのだと思う。まあ、結局私は一生ないものねだりによる不安と向き合わないといけないんだろうから、とりあえず始めてみるが吉、としておく。就職が決まってから、ほんの少しだけ一人旅に出ていたので、そのことも後日書けたらいいな。

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そういえば、iPodが壊れて以来、長らく聴けていなかったスピッツspotifyでみつけて聴いて、突然涙が止まらないようなことがあった。10年以上聴き続けて耳にこびりついた馴染みある音楽が、新しい生活という全く馴染みのない環境で響いたとき、ただ人生は地続きであるのだと、何にも代えがたい強い説得力を持って感じたのだった。ディストーションの音って、こんなに優しかったっけ。喉の奥を突くようなあたたかい肯定感に驚く。先日、大好きなTEENAGE FANCLUBの来日公演でEverything Flowsを聴いたときも同じことを思った。音楽は時に、自分が自分のままでいいことを、ただその道が間違っていないことを教えてくれる。自分にとって音楽が娯楽からうんと遠いところまで飛び越えるタイミングが最近は多々ある。ここに来るまでに、私には私なりの、言葉にしても人には伝わらないような、いろんなことがあったんだなと思う。

 


Teenage Fanclub - Everything Flow

 

ではでは、明日は引き継ぎのための初出勤。はー、超こわい。がんばるぞー。